カテゴリー別アーカイブ: 灯屋2旅行記

ウズベキスタン仕入に行ってきます。

前回のウズベキスタン仕入

突然ですがウズベキスタン仕入に行ってきます。
メンバーは店主渋谷、銀座店店長白井、代々木店製作担当の森と伊藤の4名。
今回のウズベキスタン仕入では、タシケント、サマルカンドとブハラのウズベキスタン各地とちょっと足を伸ばしてトルコ、イスタンブールを1週間で回ってくるかなりハイペースなスケジュールとなる予定です。

今回のウズベキスタン仕入旅行の様子は、メンバーが帰国後ブログにてその様子を紹介いたします。
灯屋2のスタッフの中でも「行ってしまえばなんとかなる」という、よく言えばポジティブ、どちらかといえば「行き当たりばったり」的な4人ですので、きっと面白い土産話をたくさん持って帰ってきてくれるはず…

もちろん一番の土産となるはずの仕入れた布は、帰国後すぐに製作にかかり12月はじめには店頭にてご覧いただける予定ですので、ぜひお楽しみに。
上の写真は前回のウズベキスタン仕入のものです。

アンティーク着物の灯屋2

インド仕入れ旅行 その2

第3日目

車をチャーターし布屋さんめぐり。ドライバーは前回と同じ青年、シャシュくん。
彼はカシミールに近い北部の出身で、とても素朴で優しい新婚さん。
実家には、牛、山羊、羊、鶏、犬、猫…たくさんの動物がいて自給自足に近い生活をしているそう。
いつか彼の田舎を訪れてみたいものです。

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デリーには各州特産のサリーを集めたデパートメントがあり、地方色溢れる布を一日でみてまわることができます。
砂漠の広がる西部では、ミラーワークや厚地の木綿に刺し子をほどこした衣裳など、乾燥した強い日射しに映える色鮮やかな布が特徴。
山間の北部では、山羊の毛で織ったパシュミナ、ウールやヤクの毛から織ったショールなど、寒さから身を守る衣裳が多く、
南部では薄手の木綿に絞りで染めた風通しのよいサリーを着ています。


広い国土ならではの多様な衣裳が、同じ着物という布を纏う文化をもつ私たちには、とても魅力的に映ります。
デリーに行かれた際には、是非、「一日で各州の布をたどるツアー」をしてみてください。

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訪れたショップのマネージャーさんが、手にヘナペイントをほどこしていました。
ヘナとは植物染料を使って、手にペイズリーなどの文様を描く女性のおしゃれです。
一ヶ月も色落ちせずにもつとのことで、私も是非トライしてみたかったのですが、残念ながら時間がなくできませんでした。
インドの女性は本当に、着飾ることが大好きです。
ちなみに私は赤系のフレンチネイルにラインストーンがのった少し派手めなネイルをしていたのですが、会う人皆に大人気でした。インドにはネイルサロンがないのよ…と残念そうでした。

向こうでの食事は、もちろん全食カレーです。
なすやオクラなど、野菜オンリーのカレーが多く、食欲旺盛な私たちは毎食大満足。
次はインド西部の都市コルカタへ向かいます。

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インド仕入れ旅行 その1

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先日、店主渋谷とが、インドへ布を仕入れに行ってきました。
5000年に及ぶといわれる染色の歴史を持つインド。
悠久なる歴史から紡ぎ出される高尚な文化と、街の喧噪、怒濤のごとく溢れる人、人、人…。
その全てが確固たる存在感をもちながら混ざり合い、不思議なハーモニーを奏でて成り立っている気がします。
今回ブログでは菊池が、インド旅行記をお届けします。

第1日目
夜、タイ経由でデリーに降り立ちホテルへ到着。
荷物を解いたときにはすでに日付が変わっており…
明日からの布達との出会いに胸を膨らませつつ、就寝…。

第2日目
終日ニューデリーの布屋さんで布探し。

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一日に6~7件のお店へ行くのですが、どのお店でも、年に2回訪れる私たちのことをきちんと覚えていてくれて、うれしい再会に盛り上がります。
インドの人は数学的知能がとても高いらしく20×20までの九九を暗記しているといいますが、記憶力が非常によいと思います。前回はこの布をこれだけ買った、などと本当によく覚えていて驚かされます。
たくさんの布の中から素敵な帯に仕上がりそうなものを探しだし、メートル単位で仕入れます。


ポイントは、写真のように帯の寸法に布を置いてみることです。
どうです、帯になったときのイメージが涌きませんか?

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今回メインに仕入れたものの一つに、インドの東部ウッタル・プラデーシュ州のベナレス(ヴァラナシ)という街で織られたベナレスサリーという絹サリーがあります。

ガンジス河が流れる聖地として有名な所ですが、古くから織物産業の中心地として栄え、織物に従事するカーストが多くいます。今回は行かなかったのですが、私が以前(10年近く前になりますが)行った際には、ガンジス河を取り巻くように人々が生活し、生きる者と死にゆく者が同じように受け入れられていることに、とても衝撃を受けました。

河のほとりで河を眺めていると、木を組んで作られた簡素な担架で次々と死者が運び込まれ、川辺の火葬場で薪を組んで火葬されます。その周りでは、子供達が遊び、犬達が戯れ、牛が草を食し、死を待つ老人が道に横たわっています。

数時間後、遺灰は河に流され、聖地を目指して長旅をしてきた巡礼者達はその河で身を清め、水を壺に入れ大切に持ち帰ります。当たり前のように繰り返されていくその営みに、ショックを受けたものでした。

そんな聖地で織られたサリーは、深みのある地布に金糸や銀糸、いくつもの色糸が織り込まれたとても繊細なサリーです。
一枚を織るのに2ヶ月程かかるものもあるそうで、その長い行程を思うと溜息がでます。現在アトリエではそのサリーから何本かの素敵な帯が仕立て上がっていますので、店へお寄りの際には是非ご覧頂ければと思います。

インド仕入旅行はまだ続きます。

アンティーク着物の灯屋2 ホームページはこちらをどうぞ

帰国いたしました。

いよいよラオス、タイ研修旅行も最終日。
チェンマイ組、バンコク組が合流し、最終日は時間ぎりぎりまで仕入れを行っていました。
タイで仕入れるものは、もちろんタイシルク。
帯揚にしたり、帯裏にしたりと灯屋2定番のアイテムになりますが、定番だからこそ外せない重要なもの。
店主渋谷、代々木店店長菊池(カイ)、アトリエ森にタイ在住歴8年の通訳、菊池(暁)、そしてわたくし銀座店白井。

タイシルクのみならず、綿や麻などいろいろな布地を物色。
結局滞在時間ぎりぎりまでお店をめぐって、いろいろな素材を見つけてきました。


いよいよバンコク出発。
預けておいた荷物を取りにホテルに戻って、空港に向かって出発しようとすると
すでにホテルに戻っていた上杉、北島、斎藤、佐田の4人がタクシー待ち。
状況を聞いてみると突然のスコールのため、タクシーがつかまらないとのこと。
タクシーを待つこと、20分くらい(たぶん最初から待っていた4人は1時間近く)…でもタクシーは一向に来る気配なし。

紆余曲折はあったものの、最終的にはホテルの車で空港まで送ってもらうことになりました。
送ってもらうことになったのはいいとして、車は渋滞にはまってしまって一向に進まず。
ホテルからすぐそこに見えていた高速道路まで到達するのに1時間!!

無事に空港につくことができるか不安になったのですが、たぶんその不安は私だけだったようです。
(写真は渋滞の中陽気なスタッフ一同)

まあ、なんとか出発の1時間前には空港に到着し、無事に東京に帰ってくることができました。

明日水曜日の定休日をはさんで、明後日から通常の灯屋2に戻ります。
仕入れてきたばかりの布地、そして土産話もたくさんございますので、ぜひ代々木本店、銀座店にお立ち寄りください。
スタッフ一同、研修にて培った知識と経験を今までにちょっと上積みして、皆様のお越しをお待ちしております。

銀座店 白井