穏やかな秋の吉日にお選び頂きましたのは葡萄染(えびぞめ)色の色留袖。
赤みがかった少し薄い紫色の伝統色で、葡萄を「えび」と読むのはヤマブドウの古名、葡萄葛 (えびかずら)の熟した実を指すことに由来します。
古くは紫草の根を用いて染められ『枕草子』にも登場し、平安時代に宮廷の女官に好まれたそうです。
菊の花が染められた秋らしい図案の色留袖は、アンティークならでは上品な雰囲気が漂います。
深みがありつつも華やかな色合いが、優美なお客様にとてもお似合いになりスタッフ一同思わずうっとりしてしまうほど、素敵でした。
お嬢様はお母様がお持ちの振袖をお持込み品としてお支度させて頂きました。
気品ある貝紫色の大振袖がとてもお似合いになり、本当に素敵でした。
お振袖には美しさを意味する蝶々と豊穣を意味する稲穂が友禅染で描かれており、とても縁起の良い文様にお母様のお気持ちが伝わるようでした。
ご結納というご家族にとって大切な日の装いに、当店をお選び頂けました事を大変嬉しく思います。
ご両家のご多幸を心よりお祈り申し上げます。
この度のご利用誠にありがとうございました。
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