ご婚礼撮影☆明治期の打掛

ご婚礼撮影☆明治期の打掛先日ご婚礼の写真撮影をされたお客様より素敵なお写真を頂戴しましたので、ご紹介させていただきます。
ご新婦様にご着用頂きました打掛は、当店でも珍しい明治期のものです。
菊紗綾型の綸子地に、鶴亀、松竹梅が全て手刺繍で施され、当時の絹糸は現在のものよりも大変繊細で、とても軽やかな風合い。

打掛と言えば、絢爛豪華な印象ありますが、こちらの打掛は華やかでありながら、可憐で上品な意匠です。
袖口や裾のフキに見える紅色は、この当時ならではの色合いで、明治期にはまだ発色の強い化学染料が広まっておらず、植物染料で染められていました。
この紅色も、紅花染め本来の色です。今ではほとんど見られない、この優しい紅色がより奥ゆかしい美しさを演出してくれます。
ご着用頂きましたご新婦様のお顔立ちや、ご自身の雰囲気にも大変お似合いで、お写真を拝見した際にはスタッフ一同ため息が出るほど、その美しい世界感に引き込まれてしまいました。

お洒落でスタイリッシュなお二人がお選びになった古典的で正統派なこの装いも、ヘアスタイルやお持ちの印象で、こんなに素敵に変わるものなんだな。と、お二人の幸せな情景を感じさせていただけました。
こうして大切なご婚礼の一ページに、お手伝いをさせて頂けましたこと、大変喜ばしく思います。
この度はご結婚おめでとうございます。お二人のご多幸をスタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。


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佐藤

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