絵羽文様と小紋柄

絵羽文様と小紋柄「絵羽(えば)文様」と「小紋(こもん)柄」。
耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

絵羽文様とは、縫い目をまたいでもすべての柄が繋がり、着物を広げた時に一枚絵に見えるように仕立てられた柄付けのこと。

反物を着物の形に仮縫いした状態で、どこにどのような柄が来るか下絵を描き、仮縫いをほどいてから染め、仕上げの縫いをするという手の込んだもので、振袖や訪問着、留袖がこれにあたります。
つまり「絵羽」の柄付であることが、格の高い着物の条件の一つとなっています。

対して、小紋柄とは、着物全体が同じ柄の繰り返しになっている柄付のこと。
反物の状態で、版を用いるなどして染めていきますので、一反のどこをとっても同じ繰り返しの柄に仕上がるのです。
カジュアルな小紋がこれにあたります。(江戸小紋も「小紋柄」ですが、紋の数や文様によって格が異なりますので、そのお話はまたの機会に…)
絵羽文様に比べて、可愛らしい印象になります。

当店の七五三の3歳と7歳のご衣裳は、絵羽文様も小紋柄も両方取りそろえております。
写真の左2枚は小紋柄、右2枚は絵羽文様です。
格調高く、少しお姉さんぽい雰囲気で装える絵羽文様か…お顔回りにも賑やかな柄があり、子供らしい可愛らしさを引き立てる小紋柄か…
どちらの雰囲気がお嬢さまにお似合いになるか、楽しんでお試しください。

冨永

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