お母様がお召しになった着物をお嬢様にも着せてあげたいけれど小物類の用意がない…とのご相談を頂き、特別に7歳小物セットのお貸出しをさせて頂いたお客様のご紹介です。
艶やかな地色に金の刺繍も華やかで、大切にされてきたお着物なのだなぁと感じました。
受け継がれていくお着物をお召しになったお嬢様は、凛とした立ち姿と表情が大人顔負けの美しさ!
鮮やかな紫色の着物が本当によくお似合いです。
整ったお顔立ちが引き立っています。
ここでちょっとご紹介…
七五三の7歳のお祝いには、帯揚や帯締の他に特別な小物がいくつか必要となります。
筥迫(はこせこ)…元々は武家の女性の持ち物で、中に懐紙を入れていました。いわゆる化粧ポーチです。
しだいに房飾りやビラ簪で装飾され、現在は実際には使わず胸元に差し込む飾りとなっています。
しごき…帯の下部に巻きます。こちらも武家の女性が使用しており、着物の裾をお引きずりで着ていた時代に裾を端折って留めておく役割がありました。後ろ姿にふわりと垂れる様子がなんとも艶やかです。
末広…「末広がりに、幸せになりますように」との願いが込められています。7歳で使うものは房つきで華やか。開かずに胸元に差し込みます。
末広を除き、7歳のあとは花嫁さんしか付けられない特別な日を彩る小物です。
昔の人々の、武家のお嬢さんへの憧れがうかがえる装いなのです。
記念撮影は当店からのお客様も多いstudio postさんで。
自然な表情の切り取り方が人気の写真館さんです。
http://www.post-create.com/stpost/
これからも思い出の詰まったお着物を大切にしていってくださいね!
素敵なお写真をどうもありがとうございました。
冨永
灯屋2の七五三 レンタルはこちらをご覧ください。