明治期に作られた子供の祝い着。
目の覚めるような紅色の縮緬地に、ふんだんに施された手刺繍、この時代ならではの芸術品とも言える大変手の込んだ着物です。
この時代のものが状態良く残っていることは珍しいのですが、こちらの祝い着は完品と言える程のコンディションの良さ。
梅や菊、牡丹が先程る御所解文様に縁起の良い丹頂鶴が佇む図案を立体感のある手刺繍で表し、その技術の高さに感嘆し、見ているだけで豊かな気持ちになります。
このままでは今の7歳の七五三にしては寸法が小さめなので、これから洗い張り、刺繍直し、仕立て直しと、それぞれの職人さんの手を経て、七五三衣裳として蘇ります。
当店の祝い着にはそれぞれいろいろなストーリーが込められていますので、お客様がご来店の際にはご試着頂きながら、そんなお話もできたらいいなぁと思っております。
菊池
灯屋2の七五三 レンタルはこちらをご覧ください。