大津絵に惹かれて 江戸の初め、民衆の間で信仰と結び付き仏絵として描き売られた大津絵は、時代の流れに伴って風俗絵に転じました。 絵に登場する神仏、鬼、人間、動物は社会を風刺し、人が持つべき心を語ったり、時には癒す役も務めます。 素朴で明朗、大胆な表現は今にも人気を保って続いています。 春が近づいてきたとは言ってもまだ寒く少々薄暗いこの時期、暖かい紬に身を纏い、楽しい帯を締めお出かけませんか。 写真は焦げ茶色の紬に、縮の大津絵をアップリケして名古屋帯に仕立てているところです。 アトリエ担当 森