モナコの花嫁

モナコの花嫁遠くモナコでお式をされたH様から、素敵なお写真と嬉しいお便りを頂きましたので、ご紹介させて頂きます。

「当日は日本から来た母と私の二人で着付けをしました。
プロの方の様には行かなかったかもしれませんが… それでも一日着崩れする事なく快適に過ごせました。
苦労した帯結びも、スタッフの方々がとても親切に教えてくれて、ビデオまで撮らせて下さったおかげで本当に上手にできました。
とっても感謝しています!!!

モナコでの結婚式は、市庁舎にある『結婚の間』という広間で行われました。
コレは日本で言うところの入籍にあたるのですが、正式に市長立会のもと行われます。

モナコの花嫁私達は教会での式は行わなかったので、この市役所の式がメインイベントとなりました。

クラシカルな広間に、アンティークの黒振袖、旦那さんの洋装+シルクハットはとても似合って、市長さんからも絶賛されました。

花嫁なだけでも目立ちますが、和装の花嫁など見る事が無いモナコの人達や観光客の人達から沢山写真を撮られました。
一生で一番カメラを向けられた日だったと思います。

一部、写真ができましたので、ご報告に送らせて頂きますね。

素敵な着物のおかげで、一生の思い出になりました。
本当にありがとうございました。」

この仕事をしていて良かったな~と心から思える瞬間です。
ありがとうございます!

モナコの花嫁H様は、当店で振袖をお買い上げいただきました。
お選び頂いたのは、アンティークの黒振袖。優しい墨黒の地に水色や朱赤で日本の四季の花々が描かれた、格調高い振袖です。
目鼻立ちの整ったH様に鮮やかな色合いが良く映え、ご婚礼の日にまさにぴったりの華やかな装いでした。

そして着付け師のいないモナコで、お母様とお二人で花嫁衣装のお支度をされました。

ご来店時に、着付けは少々されるとおっしゃっていたお母様ですが、慣れない振袖(しかも婚礼衣裳!)はとても大変だったことでしょう。
それでも、仕上がりはプロ顔負けの素晴らしい出来栄えでした。
何よりもご新婦様へのあふれる愛情が伝わってきて、大変感動いたしました。

市長立会のもと結婚式を挙げるという、初めて知るモナコの文化にも驚かされました。

その「結婚の間」の素晴らしいこと。何十年もの間、結婚するカップルを見守ってきたであろう本物が持つ重厚さがひしひしと感じられます。国が異なっても伝統が持つ魅力は変わらないのですね。

「市庁舎のクラシカルな造りに、意外なほど和装+洋装の組み合わせがしっくりと似合っていて、参列者の皆さんからも大好評でした。
市長さんからも、着物の花嫁は初めてだったようで、大変お誉め頂きました。」とのこと。
タキシード姿のご新郎様、かなり格好良いです!
そして美しい日本の花嫁のH様。
モナコの青空の下、きっと誰よりも輝いていたことでしょう。

ご結婚おめでとうございます!!
末永いお幸せを、遠く日本よりお祈り申し上げます。

代々木店 冨永