ご売約済
着物18-8-11
身丈:4尺2寸(約159.6cm)
裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
二首の和歌が金糸銀糸の刺繍と共に散らされていますが、何かお分かりになりますでしょうか。
「月草に 衣は摺(す)らむ 朝露に 濡れてののちは うつろひぬとも」~作者未詳 『万葉集』
(露草で着物を摺り染めにしましょう。朝露に濡れると色褪せてしまうとしても)
「河風の 涼しくもあるか 打ちよする 浪とともにや 秋は立つらん」~紀貫之
(河の風がまことに涼しく感じられることだ。風に吹かれて打ち寄せる波と共に秋は立つの(立秋)だろうか。)
恋人を露草に例えて女心を詠んだものと、夏が去って行く情景を詠んだもの。いずれも切なさが入り交じった情緒溢れる和歌です。
この着物の雰囲気にぴったりとよく似合っています。