ご売約済
着物16-5-23
お仕立て上がり
苧(ウー)とよばれる芭蕉布の繊維は、糸芭蕉の芯に近いところほど細くやわらかい糸がとれ、上質な素材になるそうです。
野生の糸芭蕉は、繊維が硬く粗い為、入念な手入れの元、2~3年栽培し生長した約40本の芭蕉を使い、一反出来上がるそう。
着物の色は芭蕉布そのままの生成り、絣は車輪梅で染められた茶色です。
芭蕉布(バサ―ヤー)の平良敏子さんが、片手には、鎌(かま)もう片方には、手から大きくはみ出す太さの糸芭蕉を持ち、刈り取る所や皮を剥いだウ―をしばり、大きな釜で煮ている写真を拝見するだけでも、この布を作りだすのはとてもとても容易ではないことがわかります。
琉球の織物には、自然より取りだされた文様や生活の中で身近にある物や人の思いなどが表現されています。
夏のお着物は、思い切って芭蕉布だけで楽しむなんていうのも良いかもしれません。