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『ヴェネツィアのサン・マルコ寺院のモザイク壁画に描かれたサロメの姿に想を得たものだという。
裾に向かうにつれて深々と沈む朱赤地に焦げ茶と白の細い線が水面に揺らめく光の筋のように縦横に織り込まれ、その中で絣で織り出された黄色の小丸がリズミカルに踊る。
簡潔でありながら、ほの暗い寺院の中の赤や金色の色のガラス片の一瞬の燦きを、ビザンチン帝国の栄華の余韻と共に鮮やかに描き出している。』
-週刊朝日百科「人間国宝」より
群馬県立近代美術館蔵の作品「マルコ」。こちらの着物はその後織の小紋として仕立てられています。
見れば見るほど、地色の放つ迫力に圧倒されます。
絹地文織名古屋帯 220,000円
「マルコ」の帯は「同化して添う」をテーマに合わせてみました。
帯地はインドネシア・スマトラ島産で、織られてからすでに200年以上を経ています。
細かい多種の柄が、金銀を交えた色糸で緯文織になっています。
ルーツは古代中国までさかのぼりますが、沖縄に渡っては花織として受け継がれたり、意外と身近な織り方と言えます。
織のバランスが「マルコ」に呼応して、美しい世界が生まれています。