志村ふくみ作 十字絣単衣 仮絵羽
ご売約済
着物19-5-32
鑑定書付
藍の濃淡の中に雨絣が走り、その上に白十字がポッカリと浮いています。
十字の縦の絣足は、明かるい藍に繋がれて次の十字へと導かれています。
何か、キリストが負った十字架のイメージを宿した、聖なる光が、横に流れる黄色の線から感じ取れる気がして来ます。
この織物は、単衣用として制作されたようで、少し薄手に作られていますので、素材感がデザインとコラボして、シンプルで明晰な春のお着物となっています。
鑑定書がございます。
志村ふくみ作 「クレーの秋」仮絵羽
ご売約済
着物19-5-33
鑑定書付
クレーの秋、と、象徴的な命名をされています。
志村さんは、昭和の終わり頃、ヨーロッパへお出かけになっているので、その後の作品かと思われます。
クレーの絵は、詩的、思索的、音楽的と言われていますが、色の重なり具合や格子縞のデザインなど、志村さんの表現する中にも、同じ感性が感じられます。
そして静かで優しい、ヨーロッパの秋が見えてくるのです。
志村ふくみ作 常盤色無地 仮絵羽
お値段は店頭にてご確認ください。
着物19-5-35
鑑定書付
ご売約済み
店頭にてご覧ください
常盤とは、常に変わらないこと、永久不変なことを表す語句で、常緑樹の緑を讃える美しい言葉です。
そして、松葉色と、新緑の色との2色の糸が絡み合う豪華で華麗なこの反物は、落ち着いて重厚な輝きを放っています。
糸の命が、溢れんばかりに感じられて、若々しい緑、という言葉を改めて使いたくなりました。
志村ふくみ作 梅鼠色無地 仮絵羽
ご売約済み
着物19-5-36
鑑定書付
頂戴した鑑定書には、無地単衣とだけあったので、梅鼠色とは、当店でつけました。
少し紫がかっているようにも見えますが、染料はわかりません。
華やかさはありませんが、穏やかで品格と奥行きのある、我々日本人の肌にはとても似合うお色かと思います。
また、季節や年齢を選びませんし、帯合わせによっては、巾広くお出かけができます。
志村ふくみ作 十字絣単衣
お値段は店頭にてご確認ください。
着物19-2-08
ご売約済
藍の濃淡の中に雨絣が走り、その上に白十字がポッカリと浮いています。
十字の縦の絣足は、明かるい藍に繋がれて次の十字へと導かれています。
何か、キリストが負った十字架のイメージを宿した、聖なる光が、横に流れる黄色の線から感じ取れる気がして来ます。
この織物は、単衣用として制作されたようで、少し薄手に作られていますので、素材感がデザインとコラボして、シンプルで明晰な春のお着物となっています。男物ですが、女性物にお仕立て直し可能です。
鑑定書がございます。
「ベージュ段ぼかし」
お問い合わせください
着物19-1-10
ご売約済
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm)
裄:1尺6寸8分(約63.8cm)
今回、「ベージュ段ぼかし」と鑑定をいただきました。
多分、梅染めだと思われますが、薄いローズ系ベージュの糸が、様々な表情で横に走っています。
その上を、熨斗目風に、肩、胸と、裾に横段が織り込まれています。
全て、柔らかく、控えめな8色程の色が、穏やかに寄り添って絵羽の形を作っています。
横段がきっちりと計算された縞になっていないので、軽やかな着心地が想像されます。
単衣仕立てなので、桜が終えた頃からお召しいただけますが、サイズも小さいので、お仕立て直しをお勧めします。
お値段は銀座店までお問い合わせください。
ご売約済
着物18-8-01
身丈:4尺4寸5分(約169.1cm)
裄:1尺8寸(約68.4cm)
草木染めの良い色というのは、必ずしも濃く鮮やかに出せばいいというものでもありません。
志村さんの工房の想いにもある通り、紅花染は、「色の気品を保ちつつ、あどけなく、やわらかいふくらみがあること」が大切。
藍は、草木染めを生業とする者には中心となる「命の根源ともいうべき色」で、その美しさの探求には終わりがありません。
尽きることのない探求のひとつの答えが、この着物のふわりとした風合いで表現されているように思います。
儚くてそれでいて芯の強さも秘めた、紅花と藍の紡ぐ世界。
紅と藍という対照が絡み合うことで、淡い世界に奥行きが生まれます。
人が纏うことでその世界は完成します。
あるときは格子が、またあるときは横縞がそれぞれ目を奪い、絶妙に存在感を高めていきます。
濃く薄く少しずつ色を変えた糸が、お顔の近くでは華やかさを、上前ではすっきりした立ち姿を演出します。
眺めているだけでもため息の出るような素晴らしい仕事ですが、立体になるとこんなにも布は美しく姿を変えるのです。
素朴でありながら計算しつくされた装いをご堪能ください。
鑑定書が付いております。銀座店にてご確認頂けます。
ご売約済
着物18-5-2
身丈:4尺3寸(約163.4cm)
裄:1尺8寸(約68.4cm)
さりげない藍無地がいかに美しいか、ということを如実に物語っているお着物です。
1本1本の糸の命が感じられてくるのです。縦糸は薄い藍、緯糸は濃い藍を織り込んでいるのですが、不思議なことに、他にも色々な色が見えてくるのです。
もしかしたら、宝石の美しさに近いのかもしれません。
それから、上質の糸を使い、藍建ちに丹精を込め、折り込みに愛情を注がれたことが窺われます。
目には堅牢度を感じますが、手には柔らかさを感じるのです。
藍の無地から色々なことを学べて感謝です。
少し色焼けがありますが、丈は大きくなりました。
下前に「志むら」と刺繍が入っています。
鑑定書付きです。
ご売約済
着物17-4-45
お仕立て上がり
澤の意味は、小さな川の流れ、と共に、水が小さく溜まり、葦や荻など草の茂っている所、とあります。
クサギで染められたでありましょう緑色の暈しの緯段が、アットランダムに流れ、澤の面影が目に入ってきます。
小さな格子の所はシロツメクサやタンポポの生えた、明るい草むらなのでしょう。
4色の繋ぎ糸が陽の光になって軽やかに踊っています。
眺めるうちに緑色が透明感を増して変化していき、自然界から色を貰うという感覚が伝わってくるようです。
心満たされる作品です。
「藍すじ白十字」解き着尺
ご売約済
緻密な藍の縞の中に、白い十字がくっきりと浮かび上がるデザインです。
白と藍が出逢い共鳴しあって、白はより白く、藍はなお深く、浄くて潔い空気感が漂っています。
手に触れる前に、志村さんの糸は、立って何かを訴えてくるようです。
縦の縞と、それを断つ横の線とのずれが、余韻として後を引きます。
ほんとうは、単衣にして、肌で感じてあげたい優しい布なのです。
「蘭(あららぎ)」解き着尺
ご売約済
アララギとは、木の実が成る針葉樹の「イチイ」の別名です。
アララギ派とは、明治期終わりにできた短歌の結社の名前で、写実的、生活密着的歌風を得意とし、近代的人間の深層心理にせまり、知性的で分析的な解釈をした、とあります。
志村さんの事ですから、アララギという響きにまず耳を傾け、アララギ派の解釈に心を移し、それからアララギ、つまりイチイという樹木に目をつけた、と、流れを読んでみました。
そうすると、謎解きのようにこの織物への理解と共鳴と感動が湧き出てきました。
愛らしい木の実、針葉樹の持つ几帳面な葉っぱの波、そして知的で近代的な意志を孕んだ織物が誕生しました。
「杜若」
着物15-7-7
ご売約済
詳細は銀座店(03-3564-1191)まで
お問い合わせください
経緯それぞれの糸から、あざやかな葉色のみずみずしさが、こぼれ出てくるような志村ふくみ作の杜若。
緑地に経てに藍色、緯に黒の2本の糸で細くやさしい線の格子と杜若色から白にかわっていく線の二つの格子が織られています。
細い線の格子の中に杜若色の格子が重なり、窓枠に十字が飾られたような模様が織り出され、杜若色の中心から白へ、その白がまた薄くなっていくぼかしの絶妙な表現は、志村ふくみさんの人間国宝になっても変わる事のない織りへの純粋な心と深い愛情を感じます。
花の美しさのように濃い紫色の華麗さと葉の色の清明な緑。
緑は、生まれたばかりの新しい物としてよばれ、また、海や空などの深い色にたとえられる事のある色。
この杜若も年代を越え女性を美しく輝かせてくれる、素敵なお着物だと思います。
着物15-4-41
ご売約済
20年ほど前の志村ふくみ作品「湖影」。
緯糸に水の藍色、経糸に光の金色が、織られ穏やかな水面のきらめきが表現されています。
衿元にはみずみずしい苔の緑、裾に向かう岩陰の赤茶色、まるで水の中を光とともに旅しているような心にさせられる美しい紬です。
穏やかな藍の湖に志村のつなぎ糸が、終わりのない波動と広がりを告げています。
滋賀県生まれの志村ふくみ作の、琵琶湖をイメージした一品です。
ご売約済
この作品は重層的にデザインされ、地に水面、格子に花々を表現しています。
縦縞はパステルカラーでしっかりと闊達に決められ、咲き誇る水辺の花を象徴しています。
そして横糸は決まり事の繰り返しがなく自由に自在に走らすことで縞の持つ固さが消え、むしろ面としてさざ波や光、水ゴケなど深みのある水面の表情が感じられます。
志村さんがご覧になったモネの蓮池の残照が映えているのでしょうか。
単衣の時期に相応しい爽やかな作品です。
志村ふくみさんの着物
見る人を魅了してやまない志村さんの着物。
灯屋2では作家もののなかでも、特に志村ふくみさんの着物を力を入れて集め取り扱っております。
今まで多くの方にその魅力をお届けしてきましたが、これほど多く志村さんの着物を集めているところは珍しいのではないでしょうか。
当店で入手したもので作品名が分からないものは、アトリエ志村にてご鑑定いただいております。
お値段に関してはホームページ上には掲載しておりませんので、銀座店までお問い合わせください。
今回志村さんの作品が5点入荷しましたので、従来のものと合わせて8点をご紹介します。
志村さんご自身がご高齢となり、作品の鑑定は今後行わないそうです。
これだけの数の志村作品がそろうのは、もうなかなか目にする機会がないかもしれません。
7日20時ごろよりHPにて、11日土曜日からは店頭でご覧頂けます。
16日木曜日から予約販売とさせて頂きます。
なお、初日の18時の時点でご希望の方が重なった場合は
抽選とさせて頂きますので、ご承知置き下さいませ。
先着順ではございませんので、開店前に店頭にお並びくださいませんようお願いいたします。
着物レンタルの灯屋2TOP > 志村売約済 > 志村ふくみさんの着物