美しい絽縮緬の羽織が新入荷しました。
細かな地紋は壺垂れと水玉。
灰色がかった紫が、全体的に暈しになって染められています。
更にそこに飛び交う蛍と露芝の風情。
もはや失われてしまった幽玄、アンティークならではの儚くも美しい世界。
どんな世の中であっても私達が忘れてはいけない「もののあはれ」を思い出させてくれる羽織です。
蛍の絽縮緬羽織
裄 1尺6寸6分 (約62,8㎝) 残念ながらこれ以上出ません。
身丈 2尺5寸 (約95,7㎝)
入梅し不安定なお天気が続きますが、銀座ではここ数日気持ちよい晴れの日が続いています。
ご来店のお客様も小千谷縮や宮古上布、夏塩沢など夏物をお召の方もおられ、店内も夏小物が増えて参りました。
本日は、そんな当店オリジナルの夏の丸ぐけをご紹介させて頂きます。
ぽってり可愛い丸ぐけはとても柔らかく、アンティーク刺繍帯を優しく締めてくれます。
素材も麻や絽、絽縮緬と涼しげです。
手前より
◆麻:水色、薄色、鉛色
◆紗:青磁色
◆縦絽:深川鼠
◆絽縮緬 藍色、紺桔梗、きはだ色、レモン色、卵色麻の葉柄
◆絽:ベビーピンク、ピンク、撫子色、藤色
店内には夏小物の他に袷用の丸ぐけもございます。
小物選びも着物の楽しみの一つ、是非色々お試し下さいませ。
夏の丸ぐけ各種 6,500円 約155cm
前回のブログで単衣の時期に楽しめる紋錦紗のご紹介をしましたが、本日も引き続き単衣時期に楽しめる絽縮緬の染帯をご紹介いたします。
絽目がありますが絽縮緬ですので薄物ではなく単衣に合わせて頂け6月にちょうどお使い頂けます。
三本絽が10段あり同じだけ平織りされているため、涼しさの中に暖かみがあり、単衣時期にぴったりの織物です。
本手刷りの型友禅で染められた扇面柄の中には、萩、撫子、朝顔、桔梗、そして鮎でしょうか?お魚も泳いでおりこれからの季節を待ちわびるような、優しい名古屋帯です。
元は引き抜き帯でしたので、簡単にお太鼓が結べるよう柄を切り替え名古屋帯に仕立て替えました。
お着物はぼかし染めの上に銀糸で波が織り込まれ、上前と右肩にかわいいトンボが飛んでいます。
こちらも単衣で、目にも涼しく6月にピッタリです。
この季節しか楽しめない贅沢、手にして頂けるととても心が華やぐと思います。
波紋にトンボの単衣付下(着物19-5-09)90,000円+税
身丈:4尺(約152cm) 裄:1尺6寸8分(約63.8cm)
扇面散らし絽縮緬名古屋帯 20,000円+税
雲形桔梗(光長)帯留め 25,000円+税 素材:四分一