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雨降る銀座に

今日はあいにくのお天気で、気分も沈みがちですね。

そんな時こそ着物は明るく軽やかな物を選んでみました。

 

着物は単衣の紬で明るい縦縞が鬱々とした天気を吹き飛ばしてくれます。

生成りの地色に経糸で抹茶色、納戸色、琥珀色、藤色の縞が並びます。

帯は元は子供の襦袢でしたでしょうか。

よろけ格子の中に駒や羽子板、風車といった玩具と異国情緒溢れるかわいい子供が染められています。

そして経節が特徴的な浦野理一の紬を接ぎ合わせた灯屋2の創作帯です。

千草色が爽やかな5月の風のようです。

  

単衣縞紬 55000円+税 身丈4尺2寸(約159.6cm)裄1尺7寸5分(約66.5cm)

灯屋2オリジナル子供柄と浦野理一のはぎ帯 ご売約済

灯屋2の店内も単衣展に向け、どんどん軽やかになってきました。

ぜひ令和初の展示会にも足をお運びくださいませ。

「令旬のひとえ展」

会期:令和元年 5月1日(水)~12日(日)
   11:00〜20:00(日祝は19時閉店)

会場:灯屋2銀座店
   東京都中央区銀座2-6-5アサコ銀座ビル2F

詳細は、こちらをご覧下さい。

皆様のご来店をお待ちいたしております。

縞の着物

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森田 たま著『きもの随筆』より

「縞は絣のような激しさがなく、小紋のような悠長さがなく、女の着物としてこれほどぴったりと身につくものはないように思える

ふだん着の甲斐甲斐しさと、客の前に座った時のしとやかさと両方かねそなへていて、粋にも上品にも使われる。

絣や小紋の流行時代にも、決してその姿を消しさることがないのは、その単純さのせいである。

お茶漬けの味とでも云おうか。古渡り唐桟は奈良漬に玉露の茶漬で、木綿縞はふる漬のかくやであろう。

いずれも捨てがたい味わいである。」

森田さんの、日本人の食に例えたユニークな着物の柄の見方に、思わず笑みがこぼれてしまいます。

本日の着物は

縞お召の単衣 71400円
インドカンタ楽器柄刺繍名古屋帯 58800円

代々木本店2階 斎藤

 

衣替え

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日々、気温も上がり始める5月後半。そろそろ単衣の着物を着る方も増えてきました。

「衣替え」は、平安時代の朝廷に始まった習慣だといわれています。
当時は夏装束と冬装束が定められ、中国の風習に習い年に2回、4月1日と10月1日に着替えをすることが決められていました。
当時は「更衣」と呼ばれていたそうです。

その後、衣類以外の小物類にも及び、一般庶民もこれに従うことになりましたが、「更衣」の呼び名が天皇の着替えの野間の職名と同じ事から、民間では「衣替え」と呼ぶようになったそうです。

変化に富んだ四季を持つ日本。
その四季を快適に過ごすための知恵。
温暖化が叫ばれる今、この古来からの習慣が変わらずにあり続けて欲しいものです。

早速箪笥を開け、これからの季節のキモノたちに新しい空気を…。

この夏もヨロシクね。

 首里木綿単衣 25200円
 インドサリー名古屋帯 39900円 → 5月18日更新の帯のページにて紹介しています。

代々木本店 斎藤

少しずつですが単衣の着物を紹介していきます。
単衣の着物はアンティーク着物のページをご覧ください。