水辺の風景

 

五月晴れの心地よい季節です。

青葉が揺れて小川がそよそよと流れる長閑な風景が目に浮かびます。

 

ご紹介の着物は、単衣の訪問着です。

錦紗の繊細な生地に巧みな染めで水の流れをあらわしています。

鮎が跳ねてとび散る水しぶきまでも、艶やかな刺繍で表現されています。

水辺に飛ぶ蛍の帯と露草の帯留を合わせて、瑞々しい雰囲気で楽しんでみてはいかがでしょうか?

流水に鮎の単衣訪問着  88,000円(税込)  (着物20-08-05)

身丈:4尺2寸5分(約161.5cm)
裄 :1尺7寸8分(約67.6cm)

 

枝垂れ柳に蛍の刺繍名古屋帯  44,000円(税込)  (帯21-05-04)

露芝の帯留  13,200円(税込)

プリティにもエレガントにも、ヨーロッパ更紗の魅力発見

「ヨーロッパ更紗」は、クリアな色合いで、ヨーロッパの家具に使われているような柄のようにも見えますが、更紗の源流と呼ばれるインド更紗が、ヨーロッパで作られた更紗です。なので、お着物に合わせても素敵な装いが、出来上がる帯なのです。

そこで、プリティーなサーモンピンクと、エレガントなブルー系の着物にそれぞれ、更紗の帯を合わせてみました。

お写真の色に多少のブレがありますが、そこはお許し下さい。

同じ帯ですが、撮影の色ブレがあります。地色は、この2つの真ん中ぐらいの、少しクリームがかった色です。

サーモンピンクと赤系でかわいいお花が、デザインされています。グレイッシュな水色の縞に、山吹色がかった明るい黄色の細い線がアクセントになっています。

透明感のあるピンクのバラの帯留めを合わせたら、お花柄の可愛さがグッと引き立ちました。

 

帯だけ見ていると、ちょっとかわいいかなと思うのですが、縞ととらえると大人っぽい着物にもよく合います。

丸ぐけは、帯の山吹がかった黄色とほぼ同じ色で、あつらえたような組み合わせになりました。

 


上2本の帯は、それぞれ同じ物ですが、帯地色のベージュは、2枚目ブルーの着物に合せた帯の色に近いです。インドで作られたヨーロッパ更紗のような模様の木綿布を名古屋帯にお仕立ていたしました。

クリアなピンクや水色を、抹茶系、葉の色がまとめています。遠目で見ると、斜めに流れているような勢いがあり、躍動感を生んでいます。

サーモンピンクには、濃いローズ色の丸ぐけでかわいく、ブルーには、クリアな色の丸ぐけと帯揚げで、帯の明るさに合せました。

 

 



オフホワイト帯地の色は、サーモンピンクの着物に合せた物のほうが、近いです。

明るい紫のバラに小さなバラが、添えられています。

大人っぽさと可愛らしさが共存している柄ですね。

サーモンピンクに合せると、花柄のかわいらしさが、ブルー系の着物に合わせると、紫のバラの妖艶さが引き出されて、エレガントな装いになりました。

明るい花柄は、見ていて気持ちの良いものです。

お着物の表情を引出してくれるヨーロッパ更紗の帯は、

素材も季節にぴったり!初夏に向けていかがでしょうか。

 

☆宝塚OGによる「エリザベート 25周年ガラコンサート」について☆

「エリザベート」は、宝塚で大ヒットし、一般のミュージカルでも上演される人気演目です。この4月からGWにかけて、宝塚OGによる記念ガラコンサートが行われました。

私は、ラッキーにも2回行くことができました。1枚は、コロナで上京できなくなった方のものでした。

そこで驚いたのが、もともと歌がうまいと定評があるスターが、想像を超えるうまさになってたんですね。

家庭を持ち、外部でも歌唱力が必要な重要な役を演じています。女性として歌って充分魅力的なので、過去である宝塚の歌を歌わなくても良いのではと思っていました。

だから、その成長ぶりに本当に驚いたんです。拍手もすごかったですが、休憩時間には、別の席の友達とかけよって、できるだけ静かに感動をわかちあいました。

また、現役の時には、さほど魅力を感じていなかった主演のトート役の他のスターも、ものすごい存在感で、オペラグラスが上がりっぱなしでした。

宝塚では、美しさがが必要とされますが、年を重ねて昔の役を演じても、その魅力が増しているというのは、本当に嬉しいことです。明日への勇気をもらえます、ホントに。

 

着物は、着続けることで、着物力がアップし、今回ご紹介したヨーロッパ更紗帯のように、同じものをいつまでも生かしていくことができるものです。

外出がままならない日々ですが、着物愛は、どんなふうにでも育めるものだと思っています。

 

①白地に水色の縞の帯 27,500円

ピンクのバラの帯留め 29,000円

②ベージュ地にピンクの花模様帯 38,500円

③白地に紫のバラ模様帯 33,000円

○絽の丸ぐけは5,500円、普通のもは4,500円です

(価格はすべて消費税込み)

ツバメの帯のご紹介

都会ではなかなかその姿を見ることができなくなったツバメですが、灯屋2に勢揃いしています。

春になると、遠く南の方からはるばる日本へとやってきます。3月ごろには九州に姿を見せます。

刺繍で描かれたツバメ

水紋と戯れるツバメ

暖かくなるのにともなって北上し、各地で子育てを行います。

こちらは初夏にぴったりの柳とツバメです。

灯屋2の創作帯から、古い時代の布を活かした帯まで、様々なツバメの姿。

春から初夏にかけての風物詩ツバメは、着物の世界ではいつまでも愛されているようですね。

21-03-19  飛翔燕の刺繍名古屋帯 110,000円

さやがた紋ブルー地のツバメ帯 44,000円

グレー絽ちり柳とツバメ帯 22,000円

 

初夏の装い

南の方では梅雨入りだそうです。

季節の移り変わりがはやくも感じられます。

この時期爽やかに着物をたのしめる、綿薩摩のご紹介。

カエルの帯も、さあ出番と張り切っていますよ。

綿薩摩変わり菱文に鶏文様単衣
着物21-04-26
お仕立て直し身丈:4尺2寸(約159.6cm)
裄:1尺8寸(約68.4cm)
蛙の図絽名古屋帯
77,000円(税込)
18-6-35

通信販売可

ご来店お客様の装い〜穀雨(こくう)の頃

)4月下旬から5月初めは、二十四節気、七二侯の中では、牡丹華(ぼたんはなさく)という時節のようです。

実際の牡丹の開花は、初夏ですが、漢詩で牡丹の季語は、春としていたようです。

中国では「花の王」とも呼ばれる華やかなお花ですね。

ちょうどこの頃は、気温も定まらず、衣替えの前、袷のお着物を楽しめる時期でもあります。

十人十色の着こなしにお着物の魅力満載!です。

浦野理一作型染め遠山。季節の景色のように藍と白が、美しいです

ドクダミのコラージュ帯は、灯屋2初期頃の作、良くお似合いでとてもうれしいです。

優しい色合いに流水が、さわやか。タンポポとシロツメ草も可愛いお羽織です。

明治の江戸小紋に藤の帯。やさしくて品格のある美しさですね。

森の風景単衣紬の訪問着にサリーの帯を合わせた着姿は、すらっとされたお客様にとっても良くお似合いでした!お着物もよろこんでいるようでした。

 

 

 

 

「利休バック&いつもポケットにぐい呑みを〜」横森美奈子様&山田英幸様

いつも打ち合わせなし、なのに、さすがのお二人様、本日も浦野✖️黄色のコーディネーションで息が、自然に合っちゃうそうです🌟

浦野理一灯屋2の継ぎ帯も上手にお召し頂き、大人のお洒落ですね!ありがとうございます✨

お仕服のお写真は、山田英幸作品の数々。写真集は、銀座店にてご覧、ご購入いただけます。

定休日水曜日、営業時間11時〜18時まで

東京都の要請によりご来店人数の制限をさせていただきます。

ご来店前にお電話で混雑状況をご確認お願い申し上げます。

店内お掃除の際、畳や扉など、できる限りの除菌をしております。

 

草間を舞うトンボ

清らかな空気が気持ちの良い季節になりました。

今年はどんなGWをお過ごしでしょうか。

ご紹介の着物は、秋草模様の単衣着物です。

秋草の間をトンボが舞うように帯を合せてみました。

絞りの技法とトンボの刺繍が美しく、また、儚げで美しい帯です。

一つ紋おみなえしの裾模様単衣  55,000円(税込) (着物21-04-14)

身丈:4尺1寸(約155.8cm)
裄 :1尺6寸8分(約63.8cm)

間垣に流水とトンボの開き名古屋帯  66,000円(税込) (帯21-05-01)

鼈甲帯留 13,200円(税込)

単衣ご覧いただけます。

5月になりました!

青空と新緑の色合いが、美しく、鳥達の喜ぶ声が、たまらなく気持ちの良い季節ですね。

HP新入荷のご紹介に沢山のお問い合わせとご注文をありがとうございます。

全国から頂く、お客様の声に灯屋2スタッフ一同感謝、御礼申し上げます。

いつもありがとうございます😊

銀座店内、単衣がご用意出来ております。

どうぞ、ご来店ください。

細くしなやかな糸で織られた紋錦紗の地紋は、萩の葉。

綺麗な青磁色に浮き出るように透ける美しい葉の丸みが、墨色で描かれた燕と華やかな色をした青楓の潔さに少し息が、抜けるような柔らかい印象を添えています。

合わせた帯は、からむしで織られた単衣帯。

染め物に合わせてもいいの?と質問を受ける時もありますが、色合いもぴったりとモダンな印象です。

初夏の気温が上がってくる頃は、サラッと肌触りも良く、お召し頂く体感温度も心地よいかと存じます。

礼装ではありませんので、着物と帯の色合わせ、アールデコの帯留めで、どうぞ、お洒落をお楽しみください。

19-06-15 青楓とツバメの訪問着151,400円(税込)身丈3尺9寸・裄1尺6寸5分

からむし縞単衣帯33,000円

 

 

 

 

 

 

 

おひとりさまをたのしむ〜ひと足お先に夏の刺繍半襟

日差しが段々と強くなってきました。

これからの季節をあれこれ思い浮かべ、早々と夏の準備。

絽に刺繍された風情に、胸おどります。

手元で眺めながら、夏への心構えのスタートです。

刺繍半襟 各種 税込 11,000円

5月の営業は、水曜定休日。

午前11時より午後18時までの営業となります。

ご来店お待ち申しあげます。

女性らしさを象徴する花、藤の帯

東京で藤の名所と言うと、亀戸天神があります。

私が、この場所を知ったのは、大正から明治の新版画の浮世絵師、川瀬巴水(かわせはすい)の作品からでした。たっぷりの藤棚の下に、丸くカーブした橋があります。有名な太鼓橋だったのですが、その時は知らなかったので、大変驚きました。さらにノスタルジックな雰囲気に引き込まれ、絶対に行かねばと決心。

そして、着物仲間3人を誘って行ったのが、数年前のゴールデンウィーク。ちょうど今頃ですね。大勢の人で混んではいましたし、多少ピークは過ぎていましたが、藤の花が咲き乱れる美しさは、圧巻でした。

藤棚の下で、藤の花の香りをフワッと感じた時の驚きを、今でも覚えています。池にはかわいい亀がたくさんおり、そこに太鼓橋がかかっている。ちょっと不思議なその景色との一体感が、藤の花の美しさを、より味わい深いものにしていました。

今年は桜も早かったように、藤の花も、早めに咲いてしまったようですね。でも、5月の花は、何と言っても藤なのは変わりません。藤の花の帯で、優美さを纏われては、いかがでしょうか。

吉祥文の雲紋が、絞りで施され、鼓が、金駒で刺繍されています。藤の花に、さらに優雅さが加わりました。

前柄の藤は、オレンジ色なので、藤色系の着物にも合せやすいです。

 

摺箔されたように市松で織られている地に、黒のしっかりとした枝振りが、生命力を感じさせます。元は丸帯だったものを、開き名古屋にお仕立て直しましたので、付下げや訪問着にも合せてご着用ください。

前柄にも豪華な藤が、織られており、藤色ともう一色の図柄を出すことが出来ますので、いろいろなお着物の色と合わせやすいです。

価格は消費税込み

21-04-26

鼓に藤の花文様 60,500円

20-04-10

銀地藤枝文様織り名古屋帯 55,000円

 

 

 

ご来店お客様の装い~清明の頃

4月中旬は、二十四節気、七十二候の中では、虹始見(にじはじめてあらわる)という時節のようです。

あたかも虹が、花々と楽しく歌っているかのように大きくかかる。

夢のような場面ですね。

灯屋2銀座店にご来店頂いたお客様の装い、それぞれの個性が、光る素敵なお着物姿です。

 

 

縮緬の江戸小紋に蕨刺繍帯が、モダンエレガント

美しい色合いの引き染め暈しに双葉葵が浮かんでいるようです

ツバメの飛来、華やかな藤の盛りも待ち遠しい季節になりました

柳に燕、藤と言葉で聞くだけで、新緑のイメージが浮かんできますね

 

 

 

 

 

 

 

珍しい桐の付下げと柳に燕の単衣羽織、色も素敵ですね。

★週末には、HPで新入荷商品のご紹介も予定しています。

5月の営業は、水曜定休日。

午前11時より午後18時までの営業となります。

ご来店お待ち申しあげます。