お客様の装い〜海外からのゲスト

インバウンドも再開し、銀座の街にも海外からのお客様が溢れています。報道されている通り、現在は特に欧米からのお客様が多いのが特徴です。

その流れに乗って、灯屋2でも海外からのお客様に多数ご来店いただいています。先日ご来店のイタリア人のお客様をご紹介いたします。

北海道、東北を旅行された後、インテリアとして壁に掛けるヴィンテージのお着物を探しにご来店なさいました。昭和初期のシックかつ大胆な藤柄のお着物をお選びになりました。せっかくなので着用されてみては?、とご提案しましたら、本当にお似合いで、着物としてお召しになることに。『前世は日本人だった』とご自身で思っていらっしゃるぐらい日本の魅力にゾッコンなのだそうです。(残念ながら着物着用の写真はありません)

当店入り口のディスプレイ前で

本日も別のお二人がイタリアからご来店。その他フランス、スペイン、ドイツ、アメリカ、香港等色々な所へ灯屋2の着物が旅立っています。海外からご来店のお客様も、時代を経たお着物の価値がお分かりになっていらっしゃるのがとても嬉しい点です。

 

 

熱暑の昼下がり

毎日が暑くて、さすがに見下ろす銀座通りの歩行天も人影がまばらです。
所が太陽が通りの西側に移動する3時ころ、ソロソロとお客さまがお見えになり始めました。

そして4時のありさまはどうでしょう。水羊羹パーティーが始まってしまいました。

みなさま暑い中をよくぞお着物でいらっしゃいました。

お帰りは涼しくなってから、と、お話しに花が咲きました。

江戸小紋の秋ーアトリエより

インスタでもご紹介しましたが、この秋には江戸小紋をたくさんご紹介できます。
目下、解いて洗い張り、見積もりの作業に入っています。

何せ200年の時を重ねてきたので、強者といえども色やけや傷チェックに追われます。
それからサイズのこと。ほとんどが、断ち切り4尺なので悩みます。


幸いにも江戸小紋の特質上継ぎ目がほとんどわからないので、灯屋2のマジックで、なるべく大きなサイズになるよう思案を重ねています。アトリエスタッフの苦悩が、お客さまの喜びとなれば嬉しいです。
羽織もしゃれた裏地を探すのに一苦労しています。

この秋に展示会を予定しておりまして、そちらでのお披露目となりそうです。

詳細は決まりましたらご案内させていただきます。

秋の気配を感じて、替え袖と裾除け

まだまだ暑いといっても、この時期になると秋の気配を感じてしまうのが日本人。

着物や帯の意匠を秋めいたものにするのはもちろん良い方法ですが、夏の終わりには涼しくても濃い目の色の着物を着る、襦袢の袖や裾周りを少し濃い目ものにする、そんなおしゃれの工夫をされる方も多いと思います。

そこで本日は替え袖と裾除けをご紹介いたします。灯屋2では質の良い麻や味のある絽を選んでオリジナルで作成しています。

まずは替え袖から

緑麻透かし模様:24,000円 袖巾8寸5分、袖丈1尺2寸8分

黄色麻縮:24,000円 袖巾8寸5分、袖丈1尺2寸8分

紫ピンク絽:21,000円 袖巾8寸8分、袖丈1尺2寸8分

次に替え袖と裾除けセット

それぞれ表情の違う素材をお楽しみ下さい。

替え袖と裾除けのセット

絹絽縮緬 水文、蛇籠、葦模様:38,000円 裾除け丈2尺6寸、3尺3寸(裾周り)、袖丈1尺2寸8分、袖巾8寸5分

インドブロックプリントサリー綿 36,000円:裾除け丈2尺5寸、3尺5寸5分(裾回り)、袖丈1尺3寸、袖巾8寸5分

絹絽荒磯模様 27,000円:裾除け丈5寸、3尺4寸(裾周り)、袖丈1尺2寸8分、袖巾8寸5分

ちらっと着物の袖と裾から見える色や素材で、秋を感じるのはいかがでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

銀座のオアシスへ

お盆の季節も終わろうとしています。

穏やかであるべき日々を台風に奪われて、散々でしたね。

これからの残暑をやり過ごすために、智恵をしぼってがんばってまいりましょう。

当店ではこの暑い中、涼しい設えをご用意して皆様をお待ちしております。

玄関を入っていただくと、まず右手、備前の壺に野薔薇。

左の壁に沿ってピンクッション募金のガラス瓶。

葡萄と紋紗の名古屋帯。

創作の刺繍夏半衿、スタッフのお庭からコスモスの花。

魚網に貝とカニの刺繍帯。

正面タンスの上に江戸裂の帯2本。

そして、その右にテーブル席をご用意してます。

上布や創造力いっぱいの夏帯をしばらくはお求めいただけます。

「虫籠」文様の夏帯に秘められた謎?—猛暑に描く妄想の夢

  誰(たれ)松(待つ)虫の音はりんりんとして・・・

熱中症を心配する燃えるような夏、今夏ほど秋が待たれる8月はありませんね。どうぞ皆さまお大切に。

お着物の意匠世界では、季節をちょっと先取り、がおしゃれ。四季を楽しんできた日本の繊細な心意気のあらわれでしょうか。

虫籠、秋鳴く虫たちの文様は夏のお召し物によく使われますね。この虫の大名行列のお着物、何度見ても傑作!です。

りんりんと美しくも儚げに鳴くのは、松虫?鈴虫? 現代では鈴虫のようですが、中世で松虫と呼ばれていたようです。

京都祇園京舞井上流で大変重く扱われる『虫の音』は能『松虫』からとられたもので、男同士のふいの別れとその人を偲ぶ異色の舞。「いろいろの色音の中に別(わ)きて我が偲ぶ松虫の声りんりんりんりんとして」と謡われます。

源氏物語「賢木」で、光源氏と六条御息所の野の宮での別れの場面、御息所の歌にも背景に松虫の音が詠まれています。

「おほかたの秋の別れも悲しきに鳴く音な添えそ野辺の松虫」

松虫は「待つ」に通じるためでしょうか、りんりんと鳴くのは鈴虫でなく、松虫でなくてはならないようです。

灯屋2の店頭に美しくも優しい「虫籠と秋の草花」を描いた帯のご用意があります。

虫籠になでしこ、桔梗、萩、菊、秋の草花を彩る中に「源氏香」が描かれています。つい好奇心でその巻名を調べると、お太鼓に「玉葛」「末摘花」、前柄に「蛍」「賢木」???

光源氏によって放たれた蛍の光により、玉葛に求婚している兵部卿が玉葛の姿を垣間見る、という幻想的な名場面がありますので「玉葛」「蛍」は関連あり、虫籠ともマッチしておりますね。色好みの源氏が玉葛に想いがないわけもなく、三者の微妙な関係がこの長い物語の中でも名場面と言われるのでしょうか。

「賢木」は無理無理結びつければ、野の宮の松虫の場面と考えて・・・「末摘花」 巻の内容もまったく関連なく、植物としての末摘花はご存知の通り「紅花」、色も形も秋にふさわしいとは言えません。もちろん源氏香の形として良いものを置いただけで、何の意図もない、というのが正解かもしれません。なぜか虫籠、秋の花々のそばに置かれた「源氏香」に意味を添えてみたくなる真夏の妄想です。

 

灯屋2銀座店では、8月は皆様のご愛顧に感謝いたしまして、お買い上げ金額に対しまして10%のクーポン券をお渡ししています。ぜひ、この機会にお出かけください!!

貝の見る夢


漁網に貝尽くしの帯が2本上がってきました。
移り変わりの早い夏のシーズンに間に合ってセーフとなりました。

お太鼓の上の方にはカニのかわいい姿も見えます。


灯屋2と二人三脚で、ずっと刺繍の創作を続けてきた山崎さんの作になるものです。
炭黒と生成りの紗に近い帯布なので、紬にも、柔らか物にも対応できます。
色味もずっと抑えて、涼しげに、きものに寄り添えるように計らったつもりです。
今日から店頭出ししていますので、お熱い中ですが、お手持ちのおきもの持参でのお出かけをお勧めします。

日々の着物

毎日暑い日が続きますが、明日の立秋を迎えると季節は秋へ移り変わっていきます。

スコールのような突然の雨で暑さを凌ぐ日々の中では、秋を感じるのは難しいでしょうか。

お盆を過ぎる頃には、秋を少しづつ意識してコーディネートもいいかもしれません。

ご紹介の着物は、絽地の無地着物です。

一つ紋付がついて、きちんとした帯を締めて準礼装としてもお召しいただけます。

虫籠に秋草の染帯で、夏のお稽古にもお召しいただけて重宝です。

絽地一つ紋付色無地着物  22,000円(税込)

身丈:4尺(約152㎝)

裄 :1尺7寸(約64.6㎝)

 

菊に虫籠継ぎ名古屋帯  55,000円(税込)  (帯23-07-14)

長さ:9尺7寸(約368.6cm)
帯巾:8寸1分(約30.8cm)

 

次にご紹介のコーディネートは、駒絽の無地着物にたっぷりの刺繍の帯を主役にした装いです。

子孫繁栄の吉祥柄でもある葡萄の帯をして、ご家族と一緒に帰省するのもいいかもしれません。

茶色地駒絽絽地無地着物  22,000円(税込)

身丈:4尺5分(約153.9㎝)

裄 :1尺6寸2分(約61.5㎝)

 

ぶどうに蜜蜂文様名古屋帯 灯屋2の創作帯 130,000円(税込) (帯22-05-32)

長さ:1丈2寸(約387.6cm)
帯巾:8寸3分(約31.5cm)

 

麻の着物のご紹介です。

薄い麻に、型友禅が施されています。

桑染と思われる自然染料が、優しく白地にはない清楚な雰囲気です。

おしゃれな色使いで、ひと味違う麻着物です。

白茶地萩の麻小紋  198,000円(税込) (着物23-06-40)

身丈:4尺2寸5分(約161.5cm)
裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
袖丈:1尺4寸(約53.2cm)
袖巾:8寸8分(約33.4cm)
前巾:6寸5分(約24.7cm)
後巾:7寸8分(約29.6cm)

 

焦茶地絽無地名古屋帯  25,000円(税込)

長さ:9尺8寸(約372㎝)
帯巾:8寸2分(約31.2cm)

 

菊帯留(黄銅)芳昭作  58,300円(税込)

 

灯屋2銀座店では、8月は皆様のご愛顧に感謝いたしまして、お買い上げ金額に対しまして10%のクーポン券をお渡ししています。ぜひ、この機会にお出かけください!!

お客様の装い〜涼やかなお着物姿

毎日暑い日が続いていますね。

本日は目にも涼やかなお客様の着物姿をご紹介します。

鵜が鮎を捉えるその瞬間を素晴らしい刺繍で表現した帯でご来店のお客様。先日人間国宝になられた松原さんの苧麻の涼やかなお着物に合わせられて。マイブルーと言えるほどご自分色のブルーなのだそうです。

次のお客様は麻の紅型の帯が可愛らしい後ろ姿。明るいけれど深みのある色遣いです。細かい笹模様の越後上布が爽やかですね。

次のお客様は白地に幾何学模様のポップな越後上布に麻のくすみカラーの切り継ぎ帯。ちらっと見えていますがお帽子を被られて、個性が光る装いですね。

皆様の涼やかな着こなしいかがでしたでしょうか、本当に素敵ですね!

涼やかな着物姿で夏を乗り切りたいですね!

皆様もぜひお着物でお出かけ下さい。

毎年恒例、夏の感謝月間のお知らせ

お暑い中をご来店くださるお客様に感謝を込めて、毎年恒例ではありますが、8月中はお買上商品価格(税抜き価格)の10%の灯屋2商品券を進呈させていただきます!

明日、8月5日(土)は銀座通り恒例の「ゆかたで銀ぶら」もあります。
皆様のご来店お待ち申し上げます。

< ゆかたで銀ぶら2023>
日 時 :令和5年8月5日(土)16時~17時30分
場 所 : 銀座通り1丁目~8丁目・各商業施設・各企業及び各商店

詳しくはこちらから → ゆかたで銀ぶら2023