綿のような鱗雲、ひんやりした空気に包まれて、緑の葉も色を変えています。
ゆっくりと黄金色をした実りの時期へと向かう準備が出来ているようです。
そろそろ、羽織が必要とお探しの方も多いかと。。
いくつかの羽織をご紹介させていただきます。
昭和はじめ頃のアンティークと呼ばれる羽織は、小紋のような同じ柄の物も機械でプリントしたのではなく。
型を置いて、反物に一色づつ手ですられた、本手摺り(ほんてずり)と呼ばれる職人さんの手による型友禅で染められています。
羽織の背柄が、ひとつの絵のようにつながった絵羽織。
これも、絵を描くように染めらた、手描き友禅です。
丁寧な染めは、どこか、愛らしく、見る者の心を癒すほどの美しい友禅です。
その上、細い糸で織られた錦紗は、羽織っている事を忘れてしまうほど軽く、しなやか。
纏う物をとりこにするほどの着心地の良さ。
愛着の1枚との出会いが、平成の今もアンティーク羽織ファンを増やしているのだと思います。
昔の反物は、現代の物にくらべて布巾が狭いのが弱点。なかには、上手に袖口にレースを重ねて着物のお袖が見えないように工夫してらっしゃる方もお見かけします。
願えば、通じる、裄の短い羽織をお召しになる工夫をご存知でしたら、ぜひともおしえてください。
・黒地に南天の小紋羽織 35,000円+税
身丈:2尺6寸5分(約100.7cm) 裄丈:1尺7寸(約64.6cm) 袖丈:1尺7寸7分(約67.2cm)
・紫地に市松絞り橘と牡丹刺繍の羽織 50,000円+税
身丈:2尺6寸5分(約100.7cm) 裄丈:1尺6寸8分(約63.8cm) 袖丈:1尺3寸(約49cm)
・黒地に菊と貝合わせの小紋羽織 40,000円+税
身丈:2尺5寸(約95cm) 裄丈:1尺7寸(約64.6cm) 袖丈:1尺8寸2分(約69cm)
・黒地に薔薇のぼかし染羽織(縫いの一つ紋付き)25,000円+税
身丈:2尺5寸(約95cm) 裄:1尺6寸5分(約62.7cm) 袖丈:1尺6寸4分(約62cm)
・黒地に梅と笹染めの羽織 75,000円+税
身丈:2尺6寸(約98.8cm) 裄丈:1尺7寸5分(約66.5cm) 袖丈:1尺2寸3分(約46.7cm)