布と肌と

布と肌とお客さまのなかに長くファッション界をけん引されてきた方がいらっしゃいます。
先日素敵なお着物姿でご来店されました。
そのおりに、裄はあえて短めで着用しますとお話されていました。
拝見すると確かに、やや短めな紬の袖口からしなやかな手首が伸びているのが、たいへん美しく颯爽とした印象で、卓越したバランス感覚はさすがでございます!と感銘を受けました。

正直、若い頃にはあまりピンとこなかったのですが、着物から覗く肌の色気とでも申しましょうか、いつも皆様から、胸にときめくものを受け取っている私です。
人の肌はとても美しい。
それが若いひとのいっぱい露出された手足ではなく、控えめに存在しているようでいながらも、しっかりと生活してきた手首足首、さまざまな事を考えたりいろんな表情をしてきた頭を支えた、そのうなじ!
たまらなくいとおしく感じるのは、私だけではないでしょう。
布と同じように、年月を経たならではの美があります。

布と肌とそんな肌と着物をつなぐ布
半衿、襦袢、裾除けは、ご存知の通りだいじな役目をしています。
刺激や汚れからお互いを優しくまもるだけでなく、差し色としての効果も重要です。
あじわいぶかい和服暮らしを一層豊かにしてくれます。

毎日私達の為に一生懸命頑張っているお肌です。
たいせつにたいせつに引き立ててあげたいですね。
足袋も、白だけでなく柔らかい色のものを御用意しておりますので
どうぞお試しになってみてください。

紬 126,000円
身丈:4尺1寸(約155.8㎝) 裄:1尺7寸5分(約66.3㎝)
二部式長襦袢 インドサリー 25,200円 (LLサイズ)
二部式長襦袢 蔦柄グレー 31,500円 (Mサイズ)
半衿 ブルーグレー 1,050円(丈短め)
足袋 ベージュ、生成り 2,600円(23.0~24.5㎝)

海老沢

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