丸帯は普通の帯巾の倍1尺8寸5分(約70cm)、長さは袋帯に近い1丈5寸(約4m)の布地で仕立てられていた。
塩瀬地の両面いっぱいに描かれた丸帯は、染とはいえ締めるとかなり豪華。
船に満開の桜の図柄を、本手摺り型友禅で染められている。
枝にわずかな緑をさした部分以外は、朱色の濃淡で表現された桜。
染めの丸帯は、戦前までのものと聞きます。
その時代の華やかな着こなしが目に浮かびます。
夜桜が提灯の明かりに照らされて、朱赤に染まって見えるのでしょうか?
舟に夜桜染め名古屋帯 38000円
徳永