桜の便りが届き、季節は確実に春に向かっています。
桜の次は牡丹やアヤメ。
お着物や帯のモチーフも代わっていきます。
5月は「百花の王」牡丹でしょうか。
牡丹は大輪の花を咲かせ、中国や日本で古くから愛されていて、日本には薬用として奈良時代に入ってきたのが最初ではないかと言われています。
「枕草子」「蜻蛉日記」などに牡丹の花がえがかれているところから、平安時代には花を観賞していたと思われます。
鎌倉時代からお寺や庭園に植えられていたようです。
本格的に栽培されて、たくさんの品種ができたのは江戸時代にはいってから。
薄いピンクのぼかし地に大輪の牡丹が描かれた美しい帯。柔らかな線が華やか。
明るい色の着物に合わせて頂きたい帯です。
こちらもお太鼓は大輪の牡丹の刺繍。
前柄は桜と蝶の刺繍。
光沢のある刺繍糸が豪華です。
田中