子供の頃、幼馴なじみが「宝石だよ」と言って分けてくれた、深いルビー色のつやつやした粒、私が石榴を見た初めての記憶です。
さまざまな薬効を持ち、古代から世界中で神話や逸話に登場し、モチーフとなってきました。
原産地であるイランから、シルクロードを通って中国やヨーロッパに渡り、日本には平安時代頃渡来したそうです。
灯屋2でも扱っているスザニのモチーフにも、多産を願って石榴をかざったものを見ることができます。
もちろん、日本の帯やきものにも石榴は多く描かれていて、熟してはじける石榴の姿は多様なせいか、それぞれの描き手の表現の仕方を見るのも、とても面白いです。
石榴刺繍帯 (帯13-10-14) 78000円
松田