毎日うだるような暑さが続きます。
それでもなお夏着物を楽しみたいと思うのは、夏の布が魅力的だからでしょうか。
その中でも手仕事が見える布は、また特別な思いがして愛おしく袖を通します。
ご紹介の着物は、経糸も緯糸も手で紡がれた糸で織られた越後上布です。
夏真っ盛りのこの時期に、白い上布はすがすがしく清い気持ちにさせられます。
麻と思えないくらい柔らかな手触りのきものは、シンプルな格子柄だからこそ糸あじを楽しんできたい一枚です。
合わせた帯は、芭蕉布の名古屋帯。芭蕉布は暑い土地にかなった布です。張りのある布なので、帯で楽しむのも一つの手段です。藍色の絣が入っていて、その土地の大らかさを感じる帯です。
越後上布 100,000円+税(共布胴接ぎしてます)
身丈:4尺(約152㎝) 裄:1尺6寸6分(約63㎝)
芭蕉布の名古屋帯 140,000円+税