銀座松屋さんで開催中の、「白洲正子ときもの」展に足をお運びになった方も多いのではないでしょうか。
先日私も行って参りました。予想はしていましたが、多くの人で大変賑わっていました。
着物姿で楽しむ女性はもちろんのこと、仕事の合間と思われるスーツ姿の男性もかなり多く見かけました。
「美に東西はないように、好い趣味というのは世界共通なものです。」__(「きもの美」「きものが好きになるまで」より)
との白洲正子さんの言葉を、証明するかのようでした。
生活の中に根ざした等身大の強さを、すなわち美しさととらえるおしゃれ。
展示物は、見た目だけが煌びやかで豪奢というものではなく、作り手の魂が感じられるからこその味わいと、見えないところにかけられた手間の贅沢さが内側からあふれ出たような素敵なものばかりでした。
なかでも、日本の紬に、外国の布を合わせた着こなし。
インドネシアの絣であるイカットの素材感が紬の素朴さによくなじみ、本当にお洒落でした。
今回はそんな着こなしをイメージして、黄八丈とイカットの名古屋帯をコーディネートしてみました。
無地場が多く節の多いめずらしい黄八を、黒地に大胆に模様が織り出されたイカットでざっくりと引き締めて。
「きものと帯には反対色を使います」との白洲正子さん流の着こなしになったでしょうか。
細縞織り出し黄八丈 157,500円
身丈:4尺1寸2分(約156.6cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
イカット名古屋帯
櫻井