蘇芳のような深い赤みに、水色の縞。離れてみると、薄いグレーのようにも見えます。
浦野氏の著書に、
『この「唐」という一字は、日本人にとって「美しくて上等なもの」という意味を持っており、和ものとか島ものよりは上のもの、という気持があったようです』
とあるように、江戸の通人たちにも好んで着られた唐桟。
こちらの帯は、着尺から仕立てました。
絹の唐桟は、縞のカジュアルさが光沢によって品よく仕上がり、とてもお洒落です。
季節の小紋に真白い半衿をあわせれば、縞も引き立って、着慣れた雰囲気で背筋をすっと伸ばして新年のお出かけがしたくなりそうです。
染織を研究し尽くした浦野理一の唐桟、これからますます貴重になっていくのではないでしょうか。
浦野理一 絹唐桟名古屋帯 58400円
梅に雪輪錦紗小紋 64800円
身丈 3尺9寸(約148.2cm) 裄 1尺7寸(約64.6cm)
松田