今回の「外国布の帯と羽織展」の中心はウズベキスタンの布でできた帯と羽織です。
中でもスザニは様々な種類のスザニを帯に仕立てています。
スザニは中央アジアで作られる刺繍布の総称。
ペルシャ語の針を意味する語Suzanが語源です。
娘が嫁にいく際に婚資の一部として親族の女性達によって作られる刺繍布です。
昨今は自国内の評価も高まり、職業としての刺繍職人も生まれており、現在ではバザールでも売られています。
デザインや技法は地域によってことなります。
ブハラ、シャフリサーブス、ヌラタに見られる具象ボタニカルデザイン。
中でもブハラがスザニ製作が現在最も盛んな地域です。
また、サマルカンド、ウルグットでは太陽のような抽象的なモチーフが主。
写真のスザニはサマルカンドスタイルと呼ばれる太陽信仰を基に作られたもの。
ベージュ地に太陽モチーフを刺繍で埋め尽くしています。
色もモチーフも非常に力ず良く魅力的です。
褪せた色合いが植物染料ならではの温かみを醸し出しています。
一針一針女性たちが、空いた時間に木陰で談笑しながらゆっくりと仕上げたアンティークのスザニです。
今回は結城の微塵格子の合わせてみました。
スザニはシックな紬に相性抜群です。
お店ではたくさんのスザニをご用意しています。
ご自分の一枚を探しにいらして下さい。
アンティークスザニ名古屋帯 78840円
微塵格子 120000円 身丈:4尺1寸(約155.8cm) 裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
トンボ玉(二分紐付) 10800円
田中