自然布の着物と帯

亀甲越後上布に秋草と蛙の刺繍科布6月も終わるとそろそろ麻着物の季節。
暑さに負けずに夏きものを楽しむにはやはり麻が一番です。
さらっとしていて涼しく、それでいてお手入れが簡単。
しわが気になると言われる方もいらっしゃいますが、帰宅後びっしょりするくらいに霧吹きでぬらして風通しのいいところで汗をとばせばすっきりです。
日傘をさして美しい着姿で歩いていただきたいです。

写真の上布は枯色(かれいろ)に亀甲が美しい越後上布。
越後上布は「国の重要無形文化財」に認定されていますが、越後上布として指定できるのは5つの工程を経ることが必要になります。

・すべて苧麻(ちょま)を手積みした糸を使用
・絣模様を付ける場合は手くびりによること
・居座機(いざりばた)で織ること
・しぼ取りは湯もみ、足踏みすること
・さらしは雪晒し(ゆきさらし)すること

そんな精緻な技術と限りない時間をかけて越後上布は生まれます。
この亀甲の上布もそんな雪国の人の手から手へ渡り、つくられた逸品。
写真では科布の刺繍帯を合わせました。
程よくやわらかく締め易くなった科布に蛙とツワブキを刺繍しました。蛙のおどけた表情と季節感のあるツワブキが楽しい帯。
着物と帯、自然布に包まれる喜びを味わって下さい。



亀甲越後上布亀甲越後上布に秋草と蛙の刺繍科布

亀甲越後上布 151200円 
身丈:4尺3寸(約163.4cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm)
秋草と蛙の刺繍科布 (帯14-6-29) 162000円

田中

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