燕が高く飛ぶと晴れ、低く飛ぶと雨…
駅で巣を見つけて、雛のさえずりと、その周りを飛び回る親燕の姿を見ると、不思議と良いことがあるような気持ちになります。
透けるほど薄い錦紗の単衣には、銀の雨の中を飛ぶ燕が織り出され、そのいくつかは漆で縫いとられています。
雨の入り方、燕の大きさ、すっきりとスタイリッシュでとてもお洒落。
名古屋帯の燕は、紗の空に悠々と羽根を広げ、とても気持ち良さそう。
燕の部分は、ふっくらと起毛のような織りです。
夏近い頃、舞う姿を見るだけで爽やかな気分にしてくれる、その心の動き一つで、幸運を運ぶ鳥と謳われてきた理由がわかるような気がします。
雨と燕錦紗単衣 126000円
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm) 裄:1尺8寸(約68.4cm)
大空の燕紗織名古屋帯 64800円
松田