各地の名所で、梅まつりが催される頃になりました。
私の中で印象的な梅といえば、以前住んでいた家の近くの道端の、一本の梅の木。
比較的立派で、道端の木だけに誰の手も入らず、夏場は蔦に勢いよく全体を覆われて全貌が見えなくなるような白梅の木でしたが、季節になると枯れた蔦の隙間から白い花をのぞかせ、野生的に梅の頃を感じさせてくれました。
あのワイルドさを、懐かしく思います。
広げてみると、梅の香りがいっぱいに漂ってきそうなきものに、絵巻物のようなすばらしい刺繍の袋帯。
玉のような梅の蕾も愛らしく、清らかな品の良さは、晴れのお席にとてもおすすめです。
光琳模様訪問着 (着物15-1-1) 75600円
扇面に椿、梅、小菊刺繍袋帯 (帯15-2-22) 91800円
(2月21日より開催の「寄せ裂と刺繍の美」で展示販売)
松田