吹き寄せる楓の葉に、秋の風情を感じる小紋。
帯の前柄は、紺青のぼかしにすっきりと紫の楓、お太鼓にはあでやかな紅い菊。
楓は紫なのに、菊だけ紅いところがアンティークの面白いところです。
今年の夏はあっけないほど短く、秋が深まるのも早そうな予感がします。
紅葉狩を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
能に「紅葉狩」という演目があり、昔一度だけ見たことがあります。
5、6人ほど舞台に並ぶ鬼女に変貌した一行が一斉に、被いだ衣からゆっくりとおもてをあげ、般若の面と紅蓮の髪を現す姿は、妖しく美しく、紅葉の紅に惑わされる情景を描いた様子が、印象的でした。
楓、紅葉模様は多数ご用意しておりますので、ぜひ、探しにいらしてください。
縞に紅葉文様小紋 (着物12-11-3) 81900円 お仕立て直し
身丈:4尺2寸2分(約160.4cm) 裄:1尺7寸4分(約66.1cm)
楓に菊花刺繍名古屋帯 42000円
松田