朝のひんやりとした空気に、秋の気配を感じる頃になりました。
美しい単衣の訪問着をご紹介します。
澄みきった水色に入子菱の地紋が織り込まれ、流水に草花が配されています。
桔梗や萩、とりどりの花々が描かれたうえに刺繍が施され、流水や葉の形を金駒刺繍で縁どり、藍や緑の色を際立たせてみずみずしい雰囲気を出しています。
訪問着ですので絵羽模様の華やかな印象ですが、流水や葉の色が、藍鼠色や鉄納戸色のおさえた色合いが使われているので、全体にしっとりと落ち着いた印象です。
帯は菊の刺繍帯で合わせました。
重陽を過ぎましたが、秋に装うなら秋の花を一つ添えて季節感を出して着こなしたいです。
同系色のおさえた色味の帯をあわせると、また違った印象の装いになると思います。
少し涼しくなって、着物を着るのが心地よくになってきました。
秋のおしゃれを着物で楽しまれてはいかがしょうか?
一つ紋水色地流水に桔梗沢瀉文様訪問着 64,800円
身丈:4尺2寸(約159.6cm) 裄:1尺7寸(約64.5cm)
縮緬地市松に菊刺繍帯 54,000円帯揚げ 4,200円
丸ぐけ 3,990円
徳永