わたしたち布好き者は、古来より、時代も生まれも違う布たちを、小さく朽ちるまで愛でてきました。そして最後は寄せ裂になり、観賞用として、又、違う用途となって活用されてきました。
灯屋2でも早い頃から、着物や帯として再生し、新しい美を創ってきました。
今回は、浦野理一の継ぎ裂展のあと、集めた布たちを寄せ裂として帯にしてみました。
当店での創作の他、秋田西馬音内盆踊りの端縫い衣裳、七条袈裟、アフリカ西海岸の小巾の織り物の剥ぎ合わせ、など色々にお楽しみ頂けます。
そして又、浦野さんの継ぎ帯も新作が登場します。
こちらは浦野理一のバージョンアップした名古屋帯です。
寒中とはいえ、温かい日もございますので、お誘い合わせてご来店くださいませ。
つづいてアフリカのカメルーン、パミレケの人たちの絞り布です。
グループや地位によって、色々な絞りの形があると言われていますが、こちらは、年月をかけて作られたものを、寄せ集めて大きな布にしてありました。さまざまな色とデザインが素朴に縫い合わさって、美しい造形となっています。名古屋帯と半巾帯が数本できあがりました。
「楽しい寄せ裂帯」展 2025年2月8日より16日 灯屋2銀座店