千葉あやの作「正藍染麻着物」 あやの自身で麻を植え、糸を績み、織りあげた布を、あやの自身が種を蒔いて収穫した藍で染め上げた正藍冷染の麻着物。1955〜60年頃の作品。 人工的な加温を行わない正藍冷染は自然発酵可能な初夏にのみ藍立てを行います。 藍神様に見守られ、あやのの手の温もりから織り出される着物は、汚れが目立たず、堅牢で、解毒作用もある、という東北の労働に適した日常着であったでしょう。 千葉あやの(1889〜1980)1955年人間国宝に認定。