あたたかい春の雨が、いつ頃からか嫌じゃなくなって、街が潤う様子を楽しめるようになりました。
「春雨百草生」。
春の雨がふりそそいで、あらゆる草花が芽吹く………といったところでしょうか。
草花が芽吹いで咲き誇るようすをうつした着物や帯を、季節とともに楽しみたいものです。
ご紹介の着物は、紬地に格子を染めた着物です。
紬糸は綿と見て取れるものも、絹の輝きが見て取れるものも入っていて、さらりとした手触りの紬です。
染められた格子は、縦に鶯色、横に茶色が使われて染め分けられています。
丁寧な仕事が施された着物は他のものとは少し違う雰囲気で、柔らかものの着物を思わせるような上品な着物です。
合わせた帯は、縮緬地に菖蒲文様の江戸裂を短冊型に張り込んだ、格調高い名古屋帯です。
江戸裂は楊柳地に菖蒲文様が刺繍され、季節のものだった様子が感じ取れる美しい裂地です。
初夏にむかう頃に、ひと足先に楽しみたいです。
格子柄染め紬 66,000円(税込)
身丈 : 4尺3寸(約163.4㎝)
裄 : 1尺7寸(約64.6㎝)
縮緬地菖蒲のコラージュ名古屋帯 (帯21-02-12)
帯あげ 4,300円(税込)
丸ぐけ 4,500円(税込)
当面は、灯屋2銀座店、水曜日を定休日。
11時から18時閉店の営業です。
店内は出来るだけの除菌に努め、換気をよくしております。