浦野理一ワークショップ終わりました。
23日は、そぼ降る雨を打ち払って、みなさまの期待満々のお顔が集まってきました。
24畳の大広間に、裂を満杯にした段ボールたちと、机には帯の型紙を置いて、先ず好みの裂探しから始まりました。
あれもこれもと、いとしい裂を沢山抱え込んで、始めの1時間は途方にくれます。
それから、小さな型の中に押し込んでは取り替えてを繰り返していきます。
やがてかなりの諦めを乗り越えてお太鼓柄が決まると、続いて垂れ先、前柄、最後に手先が待っています。
ここで、またお太鼓裂をいじったりして、やっとできあがりです。
縞、格子、型染め、絣と全てを散りばめて個性を放つ方、千鳥の絣をメインに縞や格子でかわいくまとめる方、紅型や、中型小紋に江戸小紋の色を重ねて優雅に決めていく方、中には紬と縮緬の両方を入れる希望者もいらっしゃいましたが、縮緬がしっかりしているので、それもあり、となりました。
こうして3時間は瞬く間に過ぎて行きましたが、みなさま緊張して頑張ったという達成感の面持ちを残して帰っていかれました。
お客さまのお喜びのお顔を拝見したくて、できあがった帯はなるべく銀座店でお渡ししています。
縫製されてみると、その綺麗さに驚かれる方がほとんどです。
ご参加されたみなさま、ありがとうございました。