お彼岸までは夏の名残を感じて、ふらり遠出の猪熊弦一郎現代美術館の猫達展を見に行ってみるなんていかがでしょう。
少年時代から様々な物に興味を持ち、画家になろうか発明家になろうかと迷ったという、明治35年生まれの猪熊弦一郎。
70年に及ぶ画業のなかで、画風を何度か変えていますが、具象から抽象表現への過渡期ともいえる1940年代後半から1950年代前半にかけて、猫をモチーフに多くの作品をあらわしています。
戦時中も、二匹の猫をつれて疎開するほどで、沢山の猫との暮らしの中で描かれた猫達の様子。
今回出品作の猫たちは、900匹を超えているそうです!
猪熊弦一郎といえば、ひとつ前の三越デパートの包装紙「華ひらく」の抽象的でモダンなイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、その一方、小説新潮の表紙を何回も大病をしながら40年間1度も穴を開けず、ご自分でもよく続けてこられたと不思議になるとおっしゃられてますが、不屈の真面目さというか、正直さは、讃岐の方なのだなぁという印象です。
「美は私たちの周りのなにげないところにも静かに存在しています。それに気づくかどうかということが問題なのでしょう。美は実体のあるものだけとは、限りません。」この言葉が大好きで、故郷へ帰ると楽しみにここへ訪れます。
私の実家の目の前にあるこの猪熊弦一郎美術館は、ゆっくりご覧になれるのもおすすめポイント☆
なんと今回は、フラッシュなしなら作品撮影可の楽しみもあります♪
美味しい手打ちうどんも楽しめる香川・丸亀駅徒歩1分の猪熊弦一郎現代美術館
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機会があれば、ぜひお出かけ下さい。
猪熊弦一郎現代美術館
香川県丸亀市浜町80-1
Tel:0877-24-7755
http://www.mimoca.org/ja/
白井