月別アーカイブ: 2024年2月

お客様の装い〜梅の名残を感じながら

新年から暫くお召しいただける梅のモチーフ。そろそろ終わりを告げようとしていますが、過ぎゆく梅の季節をどうぞお楽しみください。

そこで本日は梅のコーディネートのお客様のご紹介です。

最初にご紹介するのは漆を使った大変凝ったお召に、灯屋2オリジナルの梅の刺繍帯のお客様。振りも長めに、素敵なお出かけ着ですね。

次にご紹介するのは、槍梅の帯のお客様。こちらも灯屋2イチオシの幕末・明治期の江戸小紋に合わせられています。大きめの紋が時代を物語っています。

こちらのお客様は深い青がまるで夜空に満開の梅のようですね。素晴らしい古い刺繍の梅の帯を締めて。

最後にご紹介するのはこちらも幕末・明治期の江戸小紋。よく見ると裾模様に梅が染められた大変凝ったもの。渋い丸帯を絞められていますが、帯留は可憐な梅の花です。

お客様の装い、いかがでしたか?季節に合わせた装い本当に素敵です。

ぜひ、皆様もお着物でお出かけください。

尚、誠に勝手ながら3月10日(日)は17:00閉店とさせていただきます。

お出かけの際はお気をつけ下さいませ。

お店で聞く音楽会

寒い日が続きますがお元気でしょうか。
インドからやってきたサリーとカシミールショールの予約会が終わりを告げますと、次はお遊びのお話です。
灯屋2銀座店が始まった頃、嬉しさに舞い上がってミニコンサートを何回かやりましたよね。
コロナも終わり今年こそはと良い年を祈念していましたが、、社会情勢と自然災害は中々それを許してくれません。
でもちょっとだけ息抜きしましょうよ。

久しぶりのコンサートは、「二胡と三味線の会」3月10日  6時より。
少し飲んでお弁当を食べて7時から演奏会です。
参加費無料ですが、演者さんへのおひねりは大歓迎です。
当日はお店を5時で閉店として、お客さまへは1時間退店して頂きます。

(三味線の真鍋さん)

(二胡の和田さん)

西域の彼方から二胡の調べに乗ってしあわせはやってきます。
大陸を超えて我が日本へ 灯屋2へ

コラボは蘇州夜曲と島唄、さくらさくら

三味の音は、真鍋節を入れながら、元気の出る寄席囃子やら端唄やら?ー

参加ご希望の方はご一報ください。満席で終わりとします。

 

 

お客様の装い、浦野理一

暖かくなったり、雪が降りまた寒くなったり。東京もまだまだ安定しないお天気が続きます。

そんな中でも、お着物でご来店のお客様、本日は浦野理一の紬でバッチリ決められた素敵な着こなしをご紹介いたします。

まずは濃いベージュ系の縞に赤い絣がアクセントになったとってもすっきりとした大人の紬。半衿、丸ぐけも妥協しません!

人気の無地帯ですが、焦茶というのはなかなか入手困難アイテム!色んな着こなしに使えるそうです。

次のお客様は大人可愛い浦野理一の井桁絣の紬ですっきりと爽やかな装い。

帯は浦野理一の継帯。浦野理一の布は本当に様々です。

そして全てを赤と白でまとめ独自の個性で浦野を着こなしたお客様。赤の大胆な格子、こういう浦野の世界もあるのですね!

こちらもレアアイテム、貴重な白無地帯。

お客様の浦野理一の着こなし、いかがでしたでしょうか?

本当にバラエティーに富んだ浦野ワールド。

ぜひ、皆様もお着物でお出かけ下さいませ。

カシミールショール羽織オーダー会

ウールのショールから温かい羽織をお作りします。

まずお客様にショールを選んでいただき、ブロックプリントの裏地をつけて秋までにお作りします。
そしてその際、ワークショップで、ビーズで羽織紐を作っていただきます。
できない方にはもちろんお手伝いします。
この週末から銀座店にショールをご用意しておきますので、お出かけになりご注文をよろしくお願いします。

春めいて、黄八丈、大島紬

今日からぐんぐんと気温上昇。

春めいて来たので、本日は紬の中でも少し軽やかなコーディネートをご紹介したいと思います。

まずは清々しい色合いの黄八丈に新入荷のバティックの帯を合わせてみました。

帯はオレンジとグリーンのコントラストがとても美しい色合いの上質な木綿です。

合わせたのは桜の帯留。いよいよ桜の季節への準備。

次にご紹介するのは蚊絣の大島紬に、インドブロックプリントの横ボーダーグリーンの帯。

名古屋帯の素材は草木染めの木綿。

 

帯留はアメジスト。季節を問わない花のデザイン。

 

本日のコーディネートいかがでしたか?本格的な春が待ち遠しいですね!

ぜひ、店頭で又は通販でお確かめ下さい。

黄八丈:1尺7寸3分、身丈4尺2寸 80,000円/バティック帯44,000円/ 帯留16,000円

大島紬:1尺7寸3分、身丈4尺5分 120,000円/22-02–04 ブロックプリント横ボーダーグリーンの名古屋44,000円/帯留 25,300円

(全て税込)

 

 

 

お客様の装い

 

東京では2年ぶりの積雪。皆様の地方ではいかがでしたでしょうか?

着物を着る際には大敵の雪ですが、着物や帯の柄では大人気のモチーフですね。

そこで本日は雪に因んだコーディネートのお客様の装いをご紹介いたします。

まずは、素晴らしい羽織のお客様から。

粉雪が降る中、優雅な白鷺が舞い踊る様。緑の柳にも雪が積もっています。実際にその光景が目に浮かぶほどの画力ですね。

合わせたお着物は浦野理一、白の絣を雪に見立て、帯にも雪が舞い散り、白鷺の悠然とした姿を見事な刺繍で表しています。

次のお客様は雪輪模様の縮緬の着物。袖と裾模様にあしらわれた、一見雪輪とは見えない大胆さが素敵です。

江戸裂、幕末明治期の江戸小紋、金蘭等、素晴らしい古い布の継帯を合わせて上品な装い。

そして最後のお客様。可憐な梅の黒羽織の下、胴前に見えるのは可愛い仔犬?

お太鼓には、雪が積もった蓑と戯れる仔犬が刺繍された江戸裂。雀の姿も見えますね。とても暖かい結城縮と合わせていらっしゃいます。

雪も楽しむ着物の世界、奥深いですね。

皆様もぜひ、お着物でお出かけください。

雲を呼び、風をはらむ 龍ー辰年は波乱の年か?

2024年は甲辰(きのえたつ)、物事の初め、萌えの時、殻を破り現れる龍(辰)。今年は元旦に能登半島地震、2日に羽田の航空機事故、波乱の年回りなのでしょうか。株価は上昇する、とも言われます。

白地の珍しい朝服くずしの帯:352000円

龍を描いた天井画、襖絵などは人気が高く、まして今年は辰年、京都の各寺院を巡るツアーの企画もあるようです。泉涌寺の狩野小雪の描いた龍は12年に一度の公開、今年はそれに当たり特別公開がされています。その他、大徳寺、建仁寺、妙心寺、天龍寺、南禅寺、東福寺…京都以外では長野県小布施町の北斎館には、北斎の迫力ある肉筆の龍が見られます。

龍は十二支の中で唯一空想上の生き物、その勇姿は、権力の象徴として中国・朝鮮・日本ではよく描かれますね。特に中国の皇帝の身の回りには必ず龍が描かれており、清朝のの朝服をくずした帯は、灯屋2でも人気商品、1本は持ちたい格の高い帯ですね。

 

 

朝服くずしの帯:120000円(20−9−47)

赤い華やかな帯:120000円 (24−01−23)

出雲神話の有名なエピソード、スサノオのヤマタノオロチ退治は皆さまよくご存じのお話です。スサノオが助けるクシ(イ)ナダヒメはその名が表す通り、稲作と結びついています。龍は水に深い縁があり、水を支配する力があるとも言われます。稲作には水が欠かせません。ヤマタノオロチは出雲の斐伊川の象徴か?と言われますが、斐伊川の治水を守る神として龍神が敬われるのでしょうか。

能の人気曲「春日龍神」は百千眷属(ひゃくせんけんぞく)を引き連れ、仏に仕える龍神が主役。栂尾高山寺の明恵上人(華厳宗中興の祖。1173−1232)の前に現れ、中国を経てインドに修行に渡ろうとする明恵に、日本の地にいても十分その望みを果たせることを、法力を持って見せる、という雄大なストーリーです。

釈迦の母・摩耶夫人の誕生から、釈迦の入滅までを、パノラマの如く明恵の眼前に展開し、“大蛇”の姿となって猿沢池に飛び込む龍神!

明恵については河合隼雄の著作「明恵ー夢を生きる」、白洲正子の「明恵上人」などが有名ですが、この夢みる上人を日本に留まらせようと全力を傾ける春日龍神の勇壮な物語は、いま少し疲れ気味のこの国に勇気と自信を与えてくれるかもしれません。

インドの布探してきました!!

「サリーからきものへ」小さなイベントのお知らせです。

手元に届いたサリーを美しい形のままお見せしたいのと、きものになりそうなサリーの受注を受けて、お客様と一緒にデザインする、という楽しい企画です。

数量に限りがありますので、予約制とさせていただきます。

2月3日(土曜日)、4日(日曜日) 12時から6時まで

当日予約いただいて、1週間キープ、キャンセルも承ります。

たくさんの中から選ばれた特別の一枚なので、本当に望まれる方の所へお嫁に出したいです。

ご予約は電話でどうぞ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

灯屋2銀座店 03−3564-1191

営業時間 11時〜19時(水曜日は定休日です)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜