月別アーカイブ: 2023年8月

貝の見る夢


漁網に貝尽くしの帯が2本上がってきました。
移り変わりの早い夏のシーズンに間に合ってセーフとなりました。

お太鼓の上の方にはカニのかわいい姿も見えます。


灯屋2と二人三脚で、ずっと刺繍の創作を続けてきた山崎さんの作になるものです。
炭黒と生成りの紗に近い帯布なので、紬にも、柔らか物にも対応できます。
色味もずっと抑えて、涼しげに、きものに寄り添えるように計らったつもりです。
今日から店頭出ししていますので、お熱い中ですが、お手持ちのおきもの持参でのお出かけをお勧めします。

日々の着物

毎日暑い日が続きますが、明日の立秋を迎えると季節は秋へ移り変わっていきます。

スコールのような突然の雨で暑さを凌ぐ日々の中では、秋を感じるのは難しいでしょうか。

お盆を過ぎる頃には、秋を少しづつ意識してコーディネートもいいかもしれません。

ご紹介の着物は、絽地の無地着物です。

一つ紋付がついて、きちんとした帯を締めて準礼装としてもお召しいただけます。

虫籠に秋草の染帯で、夏のお稽古にもお召しいただけて重宝です。

絽地一つ紋付色無地着物  22,000円(税込)

身丈:4尺(約152㎝)

裄 :1尺7寸(約64.6㎝)

 

菊に虫籠継ぎ名古屋帯  55,000円(税込)  (帯23-07-14)

長さ:9尺7寸(約368.6cm)
帯巾:8寸1分(約30.8cm)

 

次にご紹介のコーディネートは、駒絽の無地着物にたっぷりの刺繍の帯を主役にした装いです。

子孫繁栄の吉祥柄でもある葡萄の帯をして、ご家族と一緒に帰省するのもいいかもしれません。

茶色地駒絽絽地無地着物  22,000円(税込)

身丈:4尺5分(約153.9㎝)

裄 :1尺6寸2分(約61.5㎝)

 

ぶどうに蜜蜂文様名古屋帯 灯屋2の創作帯 130,000円(税込) (帯22-05-32)

長さ:1丈2寸(約387.6cm)
帯巾:8寸3分(約31.5cm)

 

麻の着物のご紹介です。

薄い麻に、型友禅が施されています。

桑染と思われる自然染料が、優しく白地にはない清楚な雰囲気です。

おしゃれな色使いで、ひと味違う麻着物です。

白茶地萩の麻小紋  198,000円(税込) (着物23-06-40)

身丈:4尺2寸5分(約161.5cm)
裄:1尺7寸5分(約66.5cm)
袖丈:1尺4寸(約53.2cm)
袖巾:8寸8分(約33.4cm)
前巾:6寸5分(約24.7cm)
後巾:7寸8分(約29.6cm)

 

焦茶地絽無地名古屋帯  25,000円(税込)

長さ:9尺8寸(約372㎝)
帯巾:8寸2分(約31.2cm)

 

菊帯留(黄銅)芳昭作  58,300円(税込)

 

灯屋2銀座店では、8月は皆様のご愛顧に感謝いたしまして、お買い上げ金額に対しまして10%のクーポン券をお渡ししています。ぜひ、この機会にお出かけください!!

お客様の装い〜涼やかなお着物姿

毎日暑い日が続いていますね。

本日は目にも涼やかなお客様の着物姿をご紹介します。

鵜が鮎を捉えるその瞬間を素晴らしい刺繍で表現した帯でご来店のお客様。先日人間国宝になられた松原さんの苧麻の涼やかなお着物に合わせられて。マイブルーと言えるほどご自分色のブルーなのだそうです。

次のお客様は麻の紅型の帯が可愛らしい後ろ姿。明るいけれど深みのある色遣いです。細かい笹模様の越後上布が爽やかですね。

次のお客様は白地に幾何学模様のポップな越後上布に麻のくすみカラーの切り継ぎ帯。ちらっと見えていますがお帽子を被られて、個性が光る装いですね。

皆様の涼やかな着こなしいかがでしたでしょうか、本当に素敵ですね!

涼やかな着物姿で夏を乗り切りたいですね!

皆様もぜひお着物でお出かけ下さい。

毎年恒例、夏の感謝月間のお知らせ

お暑い中をご来店くださるお客様に感謝を込めて、毎年恒例ではありますが、8月中はお買上商品価格(税抜き価格)の10%の灯屋2商品券を進呈させていただきます!

明日、8月5日(土)は銀座通り恒例の「ゆかたで銀ぶら」もあります。
皆様のご来店お待ち申し上げます。

< ゆかたで銀ぶら2023>
日 時 :令和5年8月5日(土)16時~17時30分
場 所 : 銀座通り1丁目~8丁目・各商業施設・各企業及び各商店

詳しくはこちらから → ゆかたで銀ぶら2023

木屋ゴールドの裁ちバサミで龍郷締機の糸を切る

実は今、奄美にいます。全国高等学校総合文化祭の郷土芸能部門で太鼓芸能部全国大会の追っかけを、ふとしたことからやっています。
所がこの台風で、小さな島が大きなことに巻き込まれて大変なことになってしまいました。
2000人の人たちが右往左往していますが、でも、島の人たちの温かいおもてなしを、大勢の人たちが味わっていると思います。

所でもう一つの理由は奄美の大島紬です。絣糸を作る締機をこの目で見て確認したかったのです。龍郷の町は、静かで落ち着いた緑のなかにありました。そこで、本場奄美大島紬技術専門学院を訪ねてみました。


どこの何者かを名乗る前から、100%の信頼の情で接してくださいまして、まず伝統の持つ美しさに気付かされました。伊勢先生という温厚な方がこちらの質問に答えると、東さんという方が、前ですぐに作業を見せてくれる、という応対をしていただきました。

東さんはまだ入って1年に満たないというのに繊細な手付きで糸や機を扱っていましたが、ふと目の前にゴールドの裁ちバサミが目にはいりました。と同時に先生が、彼はこれを上手に扱うんですよ、とおっしゃる。ああ、このハサミの場があった、そして彼に似あってる。この先生にしてこのお弟子あり、東さんの行く末が楽しみです。締機は、量産のために考案されましたが、依頼、絣の技術も格段に進化して、紬糸から生糸に変わることによって、より緻密に繊細になっていきました。

昭和の中期に入って宮古上布にもこの技術が入って琉球の染織が最盛期を迎えることになります。

やれやれ無事に戻ってまいりました。さあ、仕事!
渋谷