日別アーカイブ: 2023年4月14日

ご来店お客さまの装い〜晴明

水の青と深い緑、お話し上手なオウムさんから、森のおとぎ話をきかせてもらえそうな素敵な装いです。

 

軽やかな着心地ながら、この季節の急な気温の変化にも優れた保温力で対応してくれる安心感は、

さすがの結城紬。

生成り色、春の上質紬に帯の中にある伊兵衛織の縞が、印象的な着姿です。

濃い茶とベージュの糸色が、混ざり合うひかえめな伊兵衛織に映える、モダンな葉模様の染め帯。

素敵な大人の着こなしを感じます。

ゆったりと大胆な図柄に綺麗な配色、アンティークの染め帯ならではの魅力。

紬との装いが、まるで、互いを楽しんでいるようです。

いつもご愛顧賜り、ご来店ありがとうございます。

 

灯屋2銀座店 - 販売ギャラリー
水曜定休
営業時間11時~19時
東京都中央区銀座2-6-5 アサコ銀座ビル2F
03-3564-1191

ディオールと龍村と帯

注目を集めている「クリスチャン・ディール、夢のクチュリエ」展と着物世界との意外な関係についてのお話です。こちらの展覧会はチケットが連日ソールドアウトになる程人気ですね。ガリーアーノによる作品等、日本文化へのリスペクトを感じられる作品も数多く見られます。


とにかく体験したことがないような建築家・重松象平さんの空間美術が圧巻のこの展覧会ですが、1953年ディオールの日本初上陸の際に生地として使われたのが龍村製であることは、着物愛好家にとっても心を動かされずにはいられないストーリーの一つかもしれません。

こちらがその際に龍村美術織物に名物裂の製作を依頼し、その布を使って作られたという作品、その名も「歌麿」等3点。(うかつにもちゃんとした写真を撮ってませんでした)

龍村平蔵は織物の技法に革新をもたらし、又、正倉院宝物裂の研究、復元などにも貢献。織物の地位を「芸術の域」にまで高めたと評価されたその情熱と感性によって、現代においてもなお引き続き高い人気を誇っていますね。

もちろん灯屋2でも龍村の帯をご用意していますよ。

まずは、名物錦荒磯。

藍海松茶の深い海に大きな荒磯文が配された個性的な帯。

そして次にご紹介するのは六歌仙の和歌がかなで織り込まれた丸帯。

お馴染みの小野小町、在原業平等の作品が見えます。

どちらも思わずうなってしまう大変雰囲気のある作品ですね。

ぜひ、お手に取って、又は通販でお求め下さいませ。

下記NO.をクリックしていただけるとHPの商品詳細情報に飛んで頂けます。

22−01−13 龍村平蔵製「荒磯錦」袋帯 154,000円

22−09−41 龍村平蔵製かな6歌仙文様綴れ丸帯 132,000円 全て税込