着物紹介」カテゴリーアーカイブ

セール対象のコートが入荷しました。

この1週間でも季節は行ったり来たり、そして今年も残す所少なくなってきました。
冬のセールも今週末までとなりましたが、ここで朗報です。
新しくコートや羽織が入荷し、20%オフで販売します。
これからの本格的な寒さに備えての着物ライフが心配な方は、ぜひご来店下さい。

まず紬地の上品で華やかな羽織。裄1尺6寸8分、20,000円。こちらから20%オフにいたします!

次に何かと便利な道中着。こちらは紬の単衣です。裄1尺8寸、22,000円

後ろ姿に大きな竹と笹が描かれた個性的な柄裄の創作物です。裄1尺7寸8分、70,000円。

次に地紋が素敵な道中着。色無地や訪問着などきちんとした着こなしにも。裄1尺8寸、49,500円。

こちらは柔い絞りの道中着。裄1尺7寸3分、70,000円。

最後はお召しの道行コート。裄1尺7寸、20,000円

その他にも色々ございます。サイズがあればお買い得!ぜひ、店頭でお確かめ下さい!

 

 

 

 

半幅帯、入荷しました!

新しく半幅帯が入荷しました!

半幅帯は気軽に結べると今人気上昇中ですね。

ぜひ、お気に入りの1本を見つけてください。

こちらは浦野理一さんの思いっ切り可愛い半幅帯。赤といっても大人の方でも大丈夫ですよ!66,000円(税込)

こちらは琉球柄なのか、それとももっと南の柄行でしょうか?こなれた味わい深い布で作りましたので、着物姿もやはりこなれた雰囲気になるでしょう! 30,000円(税込)

次はインドネシアの伝統的な柄行のバティックの半幅帯。斜めに入ったデザインで腰回りをスッキリと見せてくれるはず。30,000円(税込)

そして最後にウズベキスタンのアドラスの半幅帯。中央アジアの青い空のように美しい色ですね!綿と絹の交織で軽やかで締めやすいです。 38,000円(税込)

バティックとアドラスは同じ柄で名古屋帯もあります。バティック名古屋30,000円(税込)

アドラス名古屋帯 38,000円(税込)

いかがでしたか?半幅帯も素敵ですね。ぜひ、皆様店頭で又は通販でお求め下さい。

皆様のお出かけお待ちしております。

 

 

三代を着継ぐ−−幕末明治の着物の魅力

新宿区を流れる妙正寺川近隣(JR高田の馬場近く)は、この川のきれいな水を、反物の仕上げに使い、かつて染工場が繁栄したところです。現在も新宿区の後押しもあり、新宿区の地場産業として、従来の工場に加えて、体験型の新しい染工場が営業しています。

その一つ「染の里おちあい」で知人所蔵の、幕末明治の着物を展示していると聞き、のぞいてみました。

紫の大きな矢絣の銘仙を明治〜昭和三代の女性が着ています。今も着用可能な布の強さ、デザインに驚きます。

知人の実家は江戸の御家人—将軍お目見え以下の直参の武士の家で、高祖母は幕末十四代将軍家茂に御台所として降嫁した和宮の大奥に、奥女中として仕えたお人であったそうです(「伊織」という名を頂戴し、当時大奥で身の回りの品を保管するのに使った名入り黒塗りの箱なども所蔵している)。

幕末明治の江戸小紋を現代に甦らせた着物、羽織、小物は先日の「こうげいを探る」展でご紹介し、大好評でしたが、ここでも同時期の江戸小紋2点も展示され、どちらも着用可能です。濃い鼠に小桜と鮫、大きな家紋、どちらも一見地味ですが、羽織ってみると、底光のする美しさ!さすが関東大震災、太平洋戦争の戦火をくぐって生き残った“強者”、あらためて当時の糸の強さ、染の良さが感じられます。

その他の着物を2点ご紹介しておきます。

上は五つ紋の二枚襲手書き友禅。乱菊模様は袖だけにあり、裾にはない。袴着用のための着物。

下は明治後期縮緬の単衣。17歳くらいの時のもの。

 

本になりました!!〜こうげいを探る〜

10月に開催いたしました「こうげいを探る」展の様子を本にしました。

いまだ興奮冷めやらぬ雰囲気でおりますが、一ヶ月ほど経ちまして、皆様とまた、あの日をこの一冊で語り合えれば幸いです。

会場の様子はもちろん、真剣に布に向き合う様子や楽しく語らう様子も一緒におさめました。

銀座店にて、サンプルをご用意しております。

お求めの方は、銀座店にてご注文を承ります。(注文を承り後、2〜3月ごろのお届けです。)

お手元に一冊いかがでしょうか。

 

★ 1冊 3,000円(税込)

(A4サイズ  全94ページ)

 

本日も羽織のご紹介

肌寒くなったり、少し暖かくなったり。

そんな時に便利なアイテムは脱ぎ着が簡単な羽織り。秋、冬の必須アイテムです。

本日ご紹介するのは少しエレガントなタイプです。本日ご紹介のお品は全てHP商品ですので、さらに詳しくはHPをご覧ください。

まずは黒にベージュの雪輪模様のこちらの羽織。墨黒というのでしょうか。シンプルなのでご利用範囲が広そうですね!

サイズもたっぷりです。裄長さんはお急ぎください!

次はこちらは藤色の無地羽織。グレーがかったピンクのようなお色です。錦紗の紋縮緬、とても軽いお羽織です。

古典柄の地紋が優しい光沢となって、こちらもお着物を選びません。

そして最後にご紹介するのは大胆なデザインのとても軽い錦紗の羽織。濃いピンクと黄色の葵唐草模様が黒と緑の縞と良くマッチしています。

何とも言えない配色で可愛らしさの中にも大人の表情があります。着物はやや抑えた色にすると良いですね。

いかがでしたか?この初冬、素敵な羽織にストールでお出かけください!

ぜひ、店頭で、または通販でお確かめくださいませ!

黒地雪輪紋の羽織 23−11−10 着丈2尺6寸5分、裄1尺8寸7分 66,000円

藤色の無地羽織 23−11−12 着丈2尺5寸、裄1尺7寸5分 44,000円

葵唐草模様の羽織 23−11−09(お仕立て直し) 身丈 2尺6寸、裄1尺7寸 55,000円 全て税込

 

幕末・明治期の江戸小紋羽織

ようやく例年らしい寒さがやってきました。

羽織のお支度はお済みですか?

本日は幕末・明治期の江戸小紋の羽織をお勧めいたします。時代を経た貴重な着物を綺麗に洗い張りして、お仕立て直ししてあります。江戸小紋ということできちんと感もありますが、紬との相性もとても良く、おしゃれ着としても大変使えるものです。

まずは、薄い茶系。裄がたっぷり1尺8寸4分(69.4cm)あります。裄長さんはお急ぎください。

よく見るとこんな型

次にご紹介するのは、焦茶の羽織。裄は1尺6寸5分(62.5cm)。こちらも合わせやすい色。

羽裏が素敵です。

最後にご紹介するのは、グリーン系の羽織。こちらは裄が1尺7寸5分(66.3cm)。

写真では少し分かりにくいかもしれませんが、お召しになる方を明るく見せてくれるグリーンです。

いかがでしたか?お着物を選ばない、それでいて存在感のある江戸小紋の羽織。どれも現代ではもう見られない型で染められている大変貴重なもの。

皆様、ぜひ、お手にお取り下さいませ。

上から 120,000円

中   100,000円

下   120,000円 (全て税込)

 

青梵ギャラリー2周年記念セールのお知らせ

府中にある青梵ギャラリーは、灯屋本店の弟分に当たります。
少し遠いので、足をお運びのお客様が100%ご満足頂けるように、庭を含む広い店内いっぱいにさまざまなこうげい品を破格のお値段で提供しています。



陶器、ガラス、塗り物、木製品などの生活雑器から、箪笥、部屋の装飾工芸品、日本の各地、世界各国の染色品、などなど、店主の夢が弾けそうな程に、物が集まっています。

まさにトレジャーボックスをひっくり返したような、そんな空間で、秋の日をぜひ楽しみになってください。
特にキリムと段通は必見(あるコレクターの収集品とか)。

 

近くのおいしいレストランもご紹介します。

全商品10〜30%オフ、会期も長いので予定立ててくださいね。

会期 11月18日(土曜日)〜12月17日(日曜日)

10時〜18時
会場 青梵ギャラリー
府中市白糸台1-26-4
京王線多摩霊園駅から徒歩8分
西武多摩川線白糸台駅から徒歩5分

Tel. 042-335-5253

いよいよ季節到来!紅葉のアイテムご紹介

季節外れの暖かさが続きますが、いよいよ今週末からグッと気温が下がるようです。

個人的には寒いのは嫌いな方なのですが、着物好きの方にとっては朗報ですね!各地の紅葉もようやく色づいて行くのではないでしょうか。

そこでご紹介するのは、紅葉模様のアイテムです。この季節限定のおしゃれですが、必ずこの時期には着用する努力をしますので、かえって出番が多くなるのも事実です。

まずご紹介するのは、アンティークの紅葉模様の着物。色味を抑えた紅葉が配されているのが上品です。花筏の地紋が入った錦紗のとても軽やかなお着物です。

合わせているのは、江戸縮緬と鹿の夫婦の刺繍が施された紬の切継帯。黒色で表わした紅葉に合わせて、黒の丸ぐけでシックにまとめて。

襟と帯揚げは幕末明治時代の江戸小紋です。

次にご紹介するのは、紅葉の羽織。こちらはお着物からの仕立てかえ。裄も身丈もたっぷりありますのでおすすめです。

程よい明るさのあるベージュに美しい紅葉が配されています。

絞りの裏地も茜色が大変可愛らしいです。

次にご紹介するのも大胆な紅葉模様の羽織。水に見立てた臈纈染の生地に漆糸で紅葉が織り込まれた大変凝ったもの。葉脈は黄金色。全体の色合いも今見るとかえってモダンに感じます。

少し身丈が短めですので小柄な方にお勧めです。

よく見ると大胆な流水の地紋も入っています。

いかがでしたか?どのアイテムも昔の日本の生糸で作られていて大変軽く着心地が良いですよ。

ぜひ、店頭で、又は通販でお求め下さい。

抑えた紅葉のアンティーク着物:裄1尺7寸5分、身丈4尺 66,000円

森に夫婦鹿の刺繍切り継ぎ帯: 15-2-45  110,000円

ベージュに紅葉の羽織(お仕立て直し) 裄1尺7寸5分、身丈2尺6寸2分 77,000円、

水色に紅葉の羽織(お仕立て直し)裄1尺7寸5分、身丈2尺3寸5分 44,000円 全て税込

 

 

「こうげいを探る」と染色工芸店「こうげい」

「こうげいを探る」展が間もなくはじまります。タイトル「こうげい」の源は、白洲正子(1910〜98)がかつて銀座8丁目で、1955〜70年のほぼ10年にわたって経営に携わった染織工芸店「こうげい」に由来します。今回の「こうげいを探る」は、灯屋2流の、現代の美とセンスを駆使して、集め再生した逸品を展示し販売する企画展です。

白洲正子は、戦後、昔の職人の技に作家の美的芸術的センスを加えた工芸家という新しいジャンルが生まれた、と記しています。白洲正子の厳しい目で選ばれ鍛えられた白洲正子好みの作家たちのうち、今回ご覧いただけるのは、

柳悦博、古澤万千子、田島隆夫、片野元彦、菊池洋守

などの作品です。それに灯屋好みのコーディネートを施した豪華な取り合わせです。

会場でどうぞご堪能くださいませ。

白洲正子さんの晩年、能楽堂の見所で何度かお見かけしました。イッセイミヤケを着こなし、古代ガラスと思われる指輪、大柄な目立つ容貌のチャーミングな方でした。その目はいつも好奇心に満ちているようで、八十歳を超えておられたと思いますが、さすが韋駄天夫人と呼ばれた面影を十分見せておられました。

自宅の武相荘にお気に入りの客人を招いて団欒の一時を持つのを楽しみになさっていたようで、女主人の体調が悪い時も、酒と肴が用意され、客人は勝手に談笑されていたとか・・・男友達の一人、免疫学者の多田富雄さんから直接伺ったことがあります。亡くなる時も自身で救急車を呼び、入院してそのまま亡くなられた、見事な最期であったと聞いています。

千葉あやの作「正藍染麻着物」

あやの自身で麻を植え、糸を績み、織りあげた布を、あやの自身が種を蒔いて収穫した藍で染め上げた正藍冷染の麻着物。195560年頃の作品。

人工的な加温を行わない正藍冷染は自然発酵可能な初夏にのみ藍立てを行います。

藍神様に見守られ、あやのの手の温もりから織り出される着物は、汚れが目立たず、堅牢で、解毒作用もある、という東北の労働に適した日常着であったでしょう。

千葉あやの(188919801955年人間国宝に認定。