着物紹介」カテゴリーアーカイブ

鯉の季節

5月は鯉。

夏の着物や帯の文様として、緩やかな川をゆったりと泳ぐ姿は、なんとも心地よく感じさせてくれます。また、鯉は「鯉の滝登り」とも言われるように、出世魚でもあります。

子供の日、5日の鯉のぼりの時期は過ぎてしまいましたが、これから夏に向けて鯉の季節です。

絽目が入った生成色の地に、鯉の姿が墨絵のように描かれた帯。

写真の胴前の柄、蓮は、時計回りに帯を締めた時に見えてきます。

左肩に手を預けて反時計回りに帯を締めると、胴前の柄は鯉になります。合わせる帯留などの小物によって、二通りの柄が楽しめます。

今回は、水辺に浮かぶ蓮の花に合わせて、舟の形をした翡翠の帯留を選びました。よく見ると、舟の上に、二羽の鷺の姿が掘り出されています。仲睦まじく座っているかような可愛らしい姿。

着物は、松皮菱文様の生成の紗紬の夏着物。蒸し暑くなりそうな6月単衣の頃から、ぜひお召しになってみてください。

生成地松皮菱文様の紗紬:30,000円+税

身丈:4尺2寸(約159cm)

裄丈:1尺7寸(約64.5cm)

鯉の絽名古屋帯:30,000円+税

舟に鷺の帯留(翡翠):38,000円+税

菖蒲と金魚

少し湿気のある風が吹いている5月中旬の銀座、新緑から梅雨への季節の移り変わりを感じます。

この季節の水辺を彩る菖蒲柄の小紋。優しい藤鼠色の地に、美しい菖蒲の花が咲き誇っています。

合わせた帯は、灯屋2オリジナルの刺繍帯。墨色の変わり縦絽の地に、尾びれをひらひらとさせながら泳ぐ愛らしい金魚の姿が刺繍されています。

水面の中に、涼やかな一粒の緑メノウを置いた彫金の帯留を合わせました。

しっとりとした風を感じながら、お着物でのお出かけをお楽しみください。

菖蒲文様小紋 (ご売約済)
身丈:4尺2寸5分(約161.5cm)
裄:1尺7寸5分(約66.5cm)

金魚の刺繍名古屋帯(帯19-5-02):120,000円+税

水面の帯留(銀・メノウ):15,000円+税

「令旬のひとえ展」にご来場ありがとうございました。

「令旬のひとえ展」へ連日、沢山のお客様にご来場頂き本当にありがとうございます。
気温差もあり、天候もいろいろでしたが、銀座店内に流れる着物熱は、まったく下がることなく、上昇気流!
お客様皆様の装うことへの情熱にスタッフ一同、感謝、御礼申し上げます。

令和初の展示会へのご来場、誠にありがとうございました。
最終日のお食事会には、女優の一色采子様にもご参加頂き、ますます華やかな1日となりました。
銀座店内には、単衣時期の新作も入荷しておりますので、どうぞご覧にいらしてください。
みなさまのご来店を銀座店にて心よりお待ち申しあげます。
5月中旬も過ぎ、陽射しもいよいよ夏に向かっています。
深く碧い、海の中では、海開きの時期までは、魚達もゆうゆうと泳いでいられる時期かもしれません。
波のゆらぎのようななめらかな透け感におどろく方が、多いアンティーク単衣のお着物をどうぞご覧にいらしてください。

流水紋に魚の付下(着物18-4-28):180,000円+税

身丈:4尺2寸(約159.6cm)
裄:1尺7寸(約64.6cm)

海松文様刺繍単衣名古屋帯:20,000円+税

水辺の風景

「令旬のひとえ展」いよいよ今週末12日(日)までとなりました。

連日、たくさんのお客様にご来店いただきまして、誠にありがとうございます。

今日ご紹介の帯は、黒の紗帯に、カワセミや葦の模様が美しい刺繍で表現されたもの。水面に何か美味しいものでも見つけたのでしょうか?美しい羽根を広げて、飛んでくる情景が何とも躍動感にあふれています。

帯留も、水面に留まる蜻蛉の姿を表したもの。黒い練り物の羽根、一粒のガラスが水滴のように見えます。

合わせた着物は、檜垣文様の夏大島。さらりとした肌触りでやや透け感のある絹地、これからの汗ばむ季節から真夏まで重宝しそうです。

初夏に近づくにつれて、地面に照り返す日の光が、まぶしく感じられます。そんな時の着物でのお出かけは、色数をおさえ、水紋や蛇籠、トンボなどのモチーフで季節感を取り入れると、見た目にも涼やかに感じます。

ぜひ、日傘をさして、爽やかにお着物でお出かけくださいませ。

 

黒地カワセミ刺繍紗名古屋帯(帯18-8-13):140,000円+税

夏大島:ご売約済

身丈:4尺1寸(約155cm)

裄丈:1尺7寸3分(約65.5cm)

水面にトンボ帯留(サンプラ・ネリ・ガラス):ご売約済

 

「令旬のひとえ展」

会期:令和元年 5月1日(水)~12日(日)
   11:00〜20:00(日祝は19時閉店)

会場:灯屋2銀座店
   東京都中央区銀座2-6-5アサコ銀座ビル2F

詳細は、こちらをご覧下さい。

紋錦紗と夏お召

「令旬のひとえ展」に連日足をお運びいただき誠にありがとうございます。

本日の銀座は晴れ、日差しが強めですが爽やかな風が吹いています。

そんな緑まぶしい季節にぴったりのお着物と帯をご紹介いたします。

型友禅の本手刷りで染められた簾紋と菖蒲柄の紋錦紗のお着物です。

紋錦紗は、今は織られていない単衣の時期のための織物です。

竹の簾から笹と菖蒲が透かし見える、なんとも涼しげなデザインです。

地紋は見づらいですが、菖蒲と藤が織り出され、今の時期にぴったりです。

帯は一見絽のように見えますが、こちらは夏お召です。

夏お召も残念ながら今は織られていません。

透け感がありますがこれも単衣の時期にお召頂く織物で、名古屋帯に仕立て直されていますが元は着物だったと思われます。

柄はアドラスを彷彿とさせるダイナミックな太子間道です。

着物も帯も、今まさにお楽しみいただける一品です。

ぜひ灯屋2銀座店にてその軽さ、たおやかさ、繊細さをご体感ください。

 

簾紋に菖蒲の単衣小紋 80000円+税 着物18-6-51
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm) 裄:1尺6寸8分(約63.8cm)

夏お召太子間道柄名古屋帯 ご売約済

 

「令旬のひとえ展」

会期:令和元年 5月1日(水)~12日(日)
   11:00〜20:00(日祝は19時閉店)

会場:灯屋2銀座店
   東京都中央区銀座2-6-5アサコ銀座ビル2F

詳細は、こちらをご覧下さい。

水面にあそぶ蜻蛉

連日「令旬のひとえ展」に足をお運びいただき誠にありがとうございます。

ゴールデンウィークの終わりと共に、急に肌寒い天候に翻弄される5月ですね。

本日ご紹介の着物は単衣の付下です。

波模様が銀糸で織り込まれており、さらにぼかし染めでは穏やかながらも深い水面が表現されているようです。

勝ち虫であるトンボがゆったり羽根を広げています。

抽象化された植物・唐草の異国情緒あふれる文様。

透け感のある紗の横段の市松はとても繊細な中に、なんとも言えない力強さを感じます。

 

 

波紋にトンボの付下単衣 90000円+税 着物19-5-09

身丈:4尺(約152cm)、裄:1尺6寸8分(約63.8cm)

横段織り出し名古屋帯 30000円+税

「令旬のひとえ展」

会期:令和元年 5月1日(水)~12日(日)
   11:00〜20:00(日祝は19時閉店)

会場:灯屋2銀座店
   東京都中央区銀座2-6-5アサコ銀座ビル2F

詳細は、こちらをご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

見返りウサギさん

「令旬のひとえ展」に、連日たくさんのお客様にご来店いただきまして、誠にありがとうございます。

10日間の大型連休も、あっという間に過ぎ去り、今日が連休最終日になりました。

お天気も行楽日和の日が多く、観光地で楽しい時間を過ごされた方もいらっしゃったのではないでしょうか?

野生のウサギが沢山生息することで、有名になった瀬戸内海の小さな島、大久野島。

その島のウサギさんも、この黒の紗帯のように、連休中に訪れた多くの観光客の方に、振り返ってお別れを言っているかのようにも見えます。

そんな情景に合わせ、穏やかな海の水しぶきを表したかのような美しい染めの小紋を、帯と一緒にコーディネートいたしました。

賑やかだった観光地も少しずつ日常に戻りつつあります。

灯屋2銀座店も、明日から通常営業になりますが、「令旬のひとえ展」は、12日(日)まで開催いたしております。

まだまだ、すてきな新緑や初夏の着物や帯がたくさんございます。ぜひお気軽にお立寄りくださいませ。

野に白うさぎの名古屋帯(帯19-5-03):ご売約済

単衣の小紋:35,000円+税

身丈:4尺2寸(約159cm)

裄丈:1尺7寸5分(約66.5cm)

 

「令旬のひとえ展」

会期:令和元年 5月1日()~12日()
   11:0020:00(日祝は19時閉店)

会場:灯屋2銀座店
   東京都中央区銀座2-6-5アサコ銀座ビル2F

詳細は、こちらをご覧下さい。

令旬のひとえ展

5月1日は、大盛況のお客様の祝盃で、令和が明けました。

お客様には陽春の日差しの中、日傘をかざして、「令旬のひとえ展」にお出ましを頂いています。毎日、店内では笑い声がはじけ、連休のひとときを楽しんでいらっしゃいます。

今回のご紹介は、ジュサブローの跳ねウサギの単衣小紋と藤文様の単衣袋帯です。画像よりも明るいジュサブローの紫に、藤の房がぴったり寄り添って、行く春を惜しむかのようです。

ジュサブロー小紋単衣:60,000円+税

藤文様 紋紗本袋:ご売約済

 

次の一組は、柳の単衣にカエルの名古屋帯です。お着物もカエルも柳色にハモって、これからの季節が待たれます。

柳の小紋 楊柳錦紗:90,000円+税

カエルの紋紗名古屋帯(帯17-5-35):50,000円+税

 

「令旬のひとえ展」

会期:令和元年 5月1日(水)~12日(日)
   11:00〜20:00(日祝は19時閉店)

会場:灯屋2銀座店
   東京都中央区銀座2-6-5アサコ銀座ビル2F

詳細は、こちらをご覧下さい。

海辺の原風景

平成最後の今日、去りゆく時代を惜しむような小雨も降りましたが、新しい時代を迎えるような晴れ間が見える時もあり、なんとも叙情的な日になりました。

店内も「令旬のひとえ展」を明日に控え、着々と準備を整えております。

網干文様にカモメが大空をゆったりと舞っている単衣には、波の帯を合わせました。

投網を干した風景は、桃山時代より好まれた網干文様です。

青海波の地紋に撫子と葦には、刺繍や駒止が施された華やかな友禅。

霞みは朝もやでしょうか、静かな凛とした空気感が伝わってくるようです。

横糸の金糸銀糸で波を織り出した丸帯を名古屋帯にお仕立て直ししました。

昔は海辺を歩けば見ることが出来たであろう、浜辺の原風景をぜひお楽しみください。

明日より開催されます「令旬のひとえ展」にどうぞご来場下さい。

網干にカモメ文様訪問着 120000円+税 着物19-5-03
身丈:4尺(約152cm)、裄:1尺7寸(約64.6cm)

大波文様の名古屋帯 30000円+税 帯19-5-10

 

「令旬のひとえ展」

会期:令和元年 5月1日(水)~12日(日)
   11:00〜20:00(日祝は19時閉店)

会場:灯屋2銀座店
   東京都中央区銀座2-6-5アサコ銀座ビル2F

詳細は、こちらをご覧下さい。

柳にあそぶ蝙蝠

「令旬のひとえ展」もいよいよ明後日からの開催となりました。

ゴールデンウィークに入ったとたん、冷たい風に驚かされたりして気温に踊らされる毎日になっています。

 

本日は、錦紗に揺れる柳の美しい着物をご紹介させて頂きます。

透けるような布地に霞みが染められて、しだれ柳が描かれています。

霞の中に揺れる柳は、平安の昔から日本人が好んだ景色です。

 

 

「蝙蝠」の帯で、福を呼びこんで楽しみたい初夏のコーディネートです。

 

 

 

霞に柳の小紋単衣(着物19-5-07) ご売約済

身丈:4尺1寸1寸5分(約157.7㎝)   裄:1尺7寸5分(約66.5㎝)

蝙蝠の名古屋帯 85000円+税

「令旬のひとえ展」

会期:令和元年 5月1日(水)~12日(日)
   11:00〜20:00(日祝は19時閉店)

会場:灯屋2銀座店
   東京都中央区銀座2-6-5アサコ銀座ビル2F

詳細は、こちらをご覧下さい。