灯屋2にお世話になってから、11年という月日が流れてしまったこと自分でも驚きを感じます。
これからは、自分の仕立てのお仕事を充実させると共に、今までしたかった勉強(?)もしなくてはと思っています。
こちらにお世話になってから、ほかの仕立物では味わえない様な驚きと発見をさせていただいた事は私にとって宝物となりました。
アトリエ勤務にとどまらず、銀座店でお客様とお話させていただき、皆様とご一緒のお時間を過ごせた事も本当に楽しく素晴らしい思い出です。
振り返ると、色々な事が思い返され、あれもこれも楽しかったと思いは果てしなく続きます。
「物が言葉を言ったなら。」
灯屋2店主、渋谷公子のご主人であり灯屋オーナーの渋谷新三郎氏から昔聞いたお話です。
「物は言葉を言わないけれど、言葉を発したらなんていうんだろうね。」
私を含め、物を作る者には必ず道具が必要です。
その『物』たちは、使い手である『者』たちをどう思っているのか。
「良い仕事をしているね。」とは言われなくても「頑張ってるね。」くらいは言ってもらえるでしょうか。
共に働いたスタッフ、納期を急かしては引き受けてくれた外注の方々、そして私が使っていた道具にも感謝して最後は笑顔でお別れしたいと思います。
泣いて笑って過ごした日々も、もう残りわずかです。
良い出会いは人生を素晴らしいものに変えてくれます。
そしてこれからもそのような出会いが、私にも皆様にも1つでも多く訪れます様に。
皆様どうぞお元気で、そしていつかどこかでお会いできたら嬉しく思います。
気が向いた時に私のHPも覗いてくださると嬉しいです。
最後は宣伝ですみません(笑)
『仕立屋 凛』
2013年12月 栁 裕子