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愛らしく

藤の花と言えば、妖艶で華やかなイメージが、ありますが、こちらの帯は、明るい引き染めの上にふっくらとした刺繍が、可愛い藤の花。

胴前も、間垣に可愛いい桜が、微笑むように咲いています。

元は、刺繍の丸帯でした。

昔は、表と裏までにも刺繍された贅沢な帯が、あったのですね。

陽射しのようなふんわりとサーモンピンク引き染めの色と相まって、可愛い刺繍の帯になりました。

20-04-08横段にl藤の刺繍開き名古屋帯 45,000円+税

浦野理一作の絣

青い空に白い雲が、浮かんだような綺麗な絣。

灯屋2で浦野理一作経節紬の絣を胴前とお太鼓、手先に使って創作した名古屋帯です。

この季節にぴったりの素敵な帯が、出来ました。

おまけに違う柄の絣を組み合わせておりますので、オンリーワン♪の浦野帯です。

どんなお着物に合わせるか想像するだけで、気持ちが、空に舞い上がってしまいそうです!

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帯の地色は、空に近い明るい藍色です。HP画像もご覧ください。

帯19-12-15 浦野理一作 経節紬藍濃淡の絣接ぎ名古屋帯120,000円+税

余談ですが、浦野理一作のお着物や帯といえば、小津安二郎監督の映画に衣装として着用されていた事は、ご存知の方も多いかと思います。

が、なんと、山田洋二監督、渥美清さん主演「男はつらいよ」劇中のなくてはならない名脇役「とらや」のおかみさん三崎千恵子さんは、浦野染織工房と、古くからのお付き合いがあったそうで、「男はつらいよ」シリーズの劇中もほとんどのお着物は、三崎さんご自身の浦野理一作品をお召しだそうです。

三崎さん以外の女優さんが、後ろを向いた時、お太鼓の白と藍の型染めが、一瞬ですが、はっと、する印象的なシーンもあります。

映画を観る楽しみが、またふえますね。

愛と笑いの寅さん、さすがの渥美清さんと浦野理一、範雄さんです。

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風物詩

 

 

 

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平安時代、牛車の車輪を乾燥防ぐ為に外して、鴨川の流れに浸し、半分隠れて見えなくなったありさまを取り入れた片輪車の文様とツバメが、描かれています。

松や扇面の漆装飾が施された立派な車輪は、御所車に使われていた物でしょう。

その時代の雅な風景が、浮かびます。

波立つ際を飛ぶツバメたちの身体からも歓びを感じる勢いのある図柄。

背に綺麗な刺繍ひとつ紋が、あります。

華やかな地色は、まさしく季節にふさわしく、美しく爽快な単衣羽織です。

20-04-21大波に片輪車と燕の単衣羽織 60,000円+税 裄1尺7寸袖丈1尺6寸3分身丈2尺5寸5分

季節を呼ぶ

 

青い空に燕尾服のようなお洒落な姿で現れる5月のヒーロー!

丸い頭と黄色のくちばしが、絵に描いたように巣箱にそろうのももうすぐですね。

先の季節、風物詩を図柄に取り入れて、ツバメを呼ぶ、金魚を呼ぶ、と言って、昔の人々は健康で無事な毎日を願ったようです。

お写真では、羽織の地色が、少しわかりにくいかもしれませんが、ベロ藍を少し薄くしたような群青色です。

擦れがあった柳の葉には、刺繍をあしらい、可愛い顔のツバメも刺繍しました。

気温が上昇するこれからの袷時期には、毎年、大活躍の単衣羽織。

裄もとても珍しく1尺8寸2分までになりました\(^^)/

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絞りの魅力

 

 

 

世界各地で自然発生的に芽生えた絞りの技法は、奈良時代に日本へ渡り、板で挟んで染める「挟纈(きょうけち)」ロウ防染の「蝋纈(ろうけち)」そして、絞り染めの「纐纈(こうけち)」の三纈として模様染めされました。

絞り染めは、室町から安土桃山時代にかけて、絵画性を持った模様の「辻ヶ花」が、全盛期をむかえます。

江戸時代に入ると友禅染めの技法が出現したので、表現の自由度と手間がかかる点で、絞り染めは、急速に減っていきました。

現在、世界で生産される絞りの中でも日本の古い物には、技法の種類も多く、日本語以外の言語には、絞り染め全体を表す言葉が存在していなかったことから、絞り染めは、「Tie- dyeタイダイ」と呼ばれる時もありますが、国際的にも「ShiborI 」と表記されます。絞りは、先人達が残してくれた、日本の誇れる大切な伝統工芸です。

絞り染めでは、布の一部を糸で縛る、縫い締める、折るなどして、圧力をかけた状態で布を染め、その部分に染料が染み込まないようにして模様が作られます。

布に出来る皺を染めの表現として持つ、絞りならではの独特な味わいと模様の楽しさは、愛好家のみならずとも、たまらない魅力です。

上段 紫根染め風車模様の絞り名古屋帯 120,000円+税

2番目 麻地矢羽根模様の絞り名古屋帯 22,000円+税

茜染め絞り名古屋帯 95,000円+税 長さ9尺5寸

虹始見(にじはじめてあらわる)

虹は、ふつう夏に夕立や、にわか雨の後に立つ。

そろそろ夏の気がきざしてきたということらしい。

この季節、雨が、降ってなければ、朝の空にごきげんな歌声が、響く。

「おはよう!本当に気持ちが、良いんだね」と鳥たちに笑顔をさそわれるうれしさよ!

樹々の葉もすいこまれるような美しさで雫が、光り輝いている。

花は咲き、笑い、そして鳥は、歌い、求愛のダンスを踊る♪

藤に山吹、ツツジにさつき、菖蒲、ハナミズキ、ひなげし、枝垂れ桜もまだ、まだ、可愛い。

楓が、ゆうゆうと枝を広げて、新緑の世界へ招いてくれているようだ。

目をとじて、深呼吸すると風に頬をなでられた。


板締め絞り風の型染め地紋様にツツジ、菖蒲、藤が咲く、手間をかけて染められた華やかで、可愛い袷の小紋です。

小柄な方向きの身丈なので、ぴったりの方がいらっしゃるとお着物もよろこびます。

ツツジと菖蒲の袷小紋(お仕立て直し)55,000円+税 身丈3尺9寸5分 裄1尺7寸

咲き誇る薔薇は、美しい、そして、蕾はたまらなく愛らしい。

黄色にピンクが、映える刺繍帯です。

黄色に薔薇の刺繍名古屋帯30,000円+税

灯屋2ならではの創作帯です。

胴前は、巻き方で縞と無地のちがう接ぎ布が、楽しめます。

赤紫と藍の色合わせが、とても魅力です。  型友禅染めの薔薇と藍の創作名古屋帯40,000円+税

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赤の魅力

激しく情熱の色でもあり、心を包むように勇気づけてくれる色。

赤は、身に着けると心が弾む、愛の色なのでしょう。

インドから、インドネシアに向けて作られたインド更紗の名古屋帯です。

綿には、思えぬしっとりとした、肌触りと木版染めの柔らかな線の美しさは、インド更紗ならではの魅力。

軽く締めやすいのに存在感のある帯は、特別な帯として、ずっとご愛用頂ける事でしょう。

藍や茶の濃い色目にお召し頂いても、とても素敵です!

白や薄い地色のお着物にご着用の際には、少しお色移りが、あるかもしれない事をご了承ください。

ブログをご覧頂いている皆さまに感謝を込めての価格です☆インド更紗名古屋帯30,000+税

今週末には、HPにて新商品をご紹介させて頂きますので、ぜひご覧ください!

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バティックの魅力

青空が気持ちよい、爽やかな季節には、バティックの帯がしっくりきます。

昔ながらの手をかけて作られたジャワ更紗は、「ほんとに手描き⁈」と思わず言ってしまうほどに精密で丁寧につくられています。

元々は、王宮のシンボルだったバティックが、オランダ、日本の統治下を経て、インドネシア独立の象徴としてバティックインドネシアと呼ばれて大切に愛されてきた事を知って、胸が熱くなりました。

2009年には、世界無形文化遺産に認定されたので、手作業で作られたバティックは、今、とても貴重な物になりました。

帯に見える写真のバティック、実は、まだ、お仕立てしておりません。

長方形をした、1枚のジャワ更紗のままから、名古屋帯へのお仕立て上がりでのお渡しです。

図柄は、おすすめの柄を写真に撮ってご了承の上、寸法のご希望をお伺いして、お仕立ていたします。

ジャワ更紗名古屋帯お仕立て上がり40,000円+税

 

 

 

 

綿薩摩の魅力

 
初めて綿薩摩に触れて頂くお客様は、ほとんどの方が、「これ綿ですか?」と仰います。

軽く、しっとりとなめらかな肌への感触は、まさに極上の着心地。

綿が、栽培されるようになったのは、江戸時代の初め頃からと書物にはあります。

保温と吸湿性に優れた木綿は、大切に扱われました。

藍色は、おだやかで飾りのない美しさでお召しになる方の個性を引き立てます。

着心地の良さと細かな絣は、まさに普段着を超えた品の良さです。

写真のお着物は、昭和の綿薩摩を灯屋2でお仕立て直した単衣です。

蚊絣は、着物を着るものとして、愛着を持って楽しんだ時代の飽きのこない、灯屋2でもおすすめの絣文様です。

この緻密な綿薩摩の絣は、大島紬と同じく「締機」(しめばた)により作られています。

絣は、インドが起源と言われ、世界各地で見られる染めの技法のひとつです。

明治の40年頃、奄美大島で手で括ってた絣を機織のような原理で機を使って括る締機が、開発され、世界で最も精巧で緻密な織が、実現したと言われています。

「お着物好きな方は、薩摩に行き着く」ともよく言われますが、綿薩摩をお召しになるならば、ぜひ、単衣でお召しになって薩摩の良さを味わってください。

「綿薩摩なら単衣」が、灯屋2のおすすめです!

綿薩摩蚊絣単衣

インドネシアイカット半幅帯30,000円+税

 

 

 

晴明

 

 

 

藤は、「紫草」むらさきくさとも呼ばれる古典的な名花、名木であるそうな。

その姿は、まさに妖艶美麗と呼ぶにふさわしく、これからはじまる花たちの宴には、まず登場するにもまた、ふさわしく、貫禄もじゅうぶんである。

花を愛でるとともに藤蔓で衣服や籠を編んだり、昔から、藤と人間には、また、他の花とはちがう繋がりが、あるように思う。

元は、丸帯だった物を開き名古屋に仕立て直したので、帯幅が気持ち細い出来上がりになりましたが、とても質の良い、美しい帯になりました。

藤文様織開き名古屋帯50,000円+税 総丈9尺8寸(3m72)帯幅8寸(30、2ミリ)