「浦野の布を帯にする」その9 蝶々と流水

浦野作品のモチーフ    蝶々と流水

浦野理一さんは、初期の頃から染織の研究に非常に熱心に取り組んでいたようです。
それは、著書や、残された古い縞帳や江戸期の染織品、型染めの型紙や絣の古布などを拝見するとあきらかです。
又、範雄さんのおっしゃるには、染織に関しては、一途に頑固で、右から左まで全てを納得しないと先に進まない所があったようです。
そんなわけで、型染めのモチーフにもとことんこだわっています。

浦野さんの小紋といえば、蝶々や唐草、流水に千鳥、大輪の椿や菊、牡丹、かわいい小花の数々、かと思うととんでもない抽象柄まで揃っています。

その中で今回は、蝶々と流水をご紹介します。
浦野さんの蝶々は、蛹から蝶へと大変身を遂げる大きな生命力と、ダイナミックな個性に溢れています。

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流水の柄は、どこかコミックで、リアルではないのに、本当にせせらぎの音が聞こえてきそうです。

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次回は千鳥とツバメ文様 です。