季節は廻り、早いもので夏も近くなりました。
さらりとした麻や自然布が心地良い季節でもあります。
豊かな自然に恵まれた日本。
かつて衣は自ら山野に自生する植物を利用して作り上げたものでした。
その記憶があるからか、素朴な自然布に魅せられる現代人は多いです。
生まれてからずっと人工的な大量生産物に囲まれた若い人にとっては、根源的な作業は神秘的にすら思えるかもしれません。
仙台にあるYUIKOUBOU(台所草木染結工房)では、こんなワークショップも開催されるそうです。
森から始まるワークショップ2019「森から布を作る」↓
http://www.yui-koubou.jp/index.html/news682
ゼロから採集し織までの体験。
想像するだけでも、普段なにげなく触っている布に対する思いが、変わってきそうです。
現在灯屋2では、毎年恒例の夏の展示会の準備を、着々と進めております。
ですから今、日本各地の自然布の着物や帯が、日々集まってきているのです。
自然のままの素材が、たくさんの工程と時間をかけ、しなやかな糸になる。
さらに緻密な技と根気と誠実さで、美しい織物となる。
そうして、極上の衣として私たちの目の前に現れるのは、いつもながら感動的です。
この夏も、自然からもたらされる恵みに感謝の心を忘れず、皆様とともに着物や帯をいつくしんでまいりたいと思っております。
これからの告知を、どうぞお楽しみにお待ちください。
灯屋2 夏の企画展 「涼夏の誘い」
2019年6月8日(土)~16日(日)
11:00~20:00 (日曜11:00~19:00)