初夏の日差しがまぶしい頃となりました。
開催中の「単衣と上布」。
ご来店のお客様も、やがて来る夏に心を寄せ、思いを馳せていらっしゃるようです。
この季節、染織は粋を極め、素材も文様も最も豊富なときです。
まとうことで日本の美意識を体感できることでしょう。
現代ではもう見られなくなってしまった、単衣着物や帯の繊細さは特筆すべきものです。
ご覧ください、やわらかな絽縮緬の縦絽に沿うように染められた、細い縞と流水と柳。
小紋の型染めの技術の素晴らしさが、凛とした情緒をあらわしました。
合わせた帯は、銀糸が織り込まれた地に、伸びやかなツバメと水紋の刺繍。
黄水晶の帯留が、あたたかい日差しのように光ります。
衣が人生を変えるということ。
今までたくさん目の当たりにしてきました。
これからも続発する事がまちがいない、魅力ある一揃いです。
縦絽縮緬の柳文様小紋
身丈:3尺9寸(約148.2㎝)
裄:1尺6寸5分(約62.7㎝)
袖丈:1尺6寸5分(約62.7㎝)
襦袢袖付き
お仕立て直しすることで、身丈:4尺5分(約153.9cm) 裄:1尺7寸(約64.6cm)程度まで大きくすることが可能です。
滝にツバメの刺繍夏名古屋帯
120,000円+税
帯18-4-13
黄水晶帯留
10,000円+税
(少々キズあります)
海老沢