ゴールデンウィークも終わり、新緑の美しい行楽シーズンです。
お店に来店されるお客様も単衣の方が徐々に増えています。
写真の帯は、そんな単衣にさらりと締められる絽の染帯。
小紋などのお着物にも合わせやすい、古典柄をご紹介します。
貝合わせは、平安の頃に始まった遊戯の一つで、絵かるたのようなもの。
貝に美しい絵を描き左右に分けて絵柄を合わせる遊びですが、その貝を文様化した物が貝合わせ文です。
その貝をしまっておく入れ物を貝桶といい、貝合わせと一緒に描かれることも多い。
初夏らしい淡い色合いが優しい染帯。
お太鼓部分には銀糸の糸目くくりと部分的な刺繍が施され、可憐な印象。
黒地に雪輪と流水紋がシルエットで描かれ、その中に可憐な草花が配されています。
春のあやめや時計草、秋の萩や桔梗、柳に菊。
黒地の帯は明るい色のお着物にもきりっと締まり、モチーフも多き過ぎず合わせやすい帯です。
牡丹に秋草の図染帯 21,600円 (写真左)
明るい珊瑚色の地に牡丹と秋草が描かれています。
ところどころに入った染疋田柄の黒が効いています。
小紋などと合わせて華やかに装って頂きたい一枚。
田中