『夢十夜』の世界へ

撫子地紋百合の単衣付下に三日月の刺繍名古屋帯単衣展、盛況で開催中です。
羽根のように軽く美しい単衣着物の数々が集まりました。
どうぞお手にとって、実際に肩にかけて、その美を堪能して下さい。

こちらは、夏目漱石『夢十夜』の世界をほうふつとさせる組み合わせ。
十の短編のなかでも、第一夜は忘れ難い美しさです。

「こんな夢を見た。
腕組をして枕元に坐っていると、仰向けに寝た女が、静かな声で・・・・・」で、はじまるお話。

ぜひ読んでみて下さいね。
三日月の刺繍名古屋帯夜に咲く一輪の百合の花は、女性の化身です。

この着物には、見えない下前にも、もう一輪咲いています。
撫子の地紋も繊細なこんな着物を着た女性が現れたなら、文豪もご満悦ではないでしょうか。

月夜の絽名古屋帯は、灯屋2の創作刺繍です。
浪漫あふれる夜の演出をして、お出かけ下さい。

撫子地紋百合の単衣付下 
身丈:4尺1寸(約155.8cm) 裄:1尺6寸8分(約63.8㎝)
胴に接ぎあります
三日月の刺繍名古屋帯 (帯16-8-5) 48600円

海老沢