精悍な顔立ちの、白鷺です。鋭い眼光で何をとらえているのでしょうか。
柳の葉の奥におりはじめた夕闇に、艶やかに光る羽根の白さが冴えています。
白い絹糸が幾重にも挿され本物にも引けを取らない立体感を生み出しており、当時の職人の高い技術に惚れ惚れとため息が出てしまいます。
こちらの帯は関西巻きで前柄が出るようになっています。
水辺の風景を映した、縦絽縮緬の五つ紋の着物を合わせました。
アンティークのもので、大きな紋です。
はんなりとした絹の手触りが優しく、繊細な柳の染めが儚げな世界観を生み出しています。
洒落感のあるお着物ですので、訪問着としてお召しいただいてもよろしいかと思います。
金工の鯉の帯留を合わせてみました。
幻想的な装いをお楽しみください。
濃紺地柳文様縦絽縮緬訪問着 37800円
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm) 裄:1尺6寸5分(約62.7cm)
白鷺刺繍名古屋帯
櫻井