春の訪れとともに様々な花が咲き始めています。
菜の花、水仙、ヒヤシンス・・・
花は季節の移り代わりをもっとも感じさせるものです。
3月の終わりには、西から東日本は桜の季節一色になります。
そんな季節が終わると、杜若や藤の静かな花の季節が到来します。
ご紹介の着物は、そんな藤と杜若を薄鼠色の地に配した訪問着。
着物の裾柄は、尾形光琳の「燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)」を思わせるような満開の杜若(かきつばた)。
花の部分に所々に刺繍を刺しています。
肩から背中にかけては、藤とつるが流れるように描かれたまさに大人の女性に着て頂きたい訪問着です。
着物の柄を引き立てるために合わせたのは、檜扇紋の袋帯。波紋地に四色の扇面が織り出されています。
桜が終わった頃のお出かけにいかがでしょうか。
藤と杜若訪問着
身丈:4尺2寸5分(約161.5㎝) 裄:1尺8寸(約68.4㎝)
波紋に檜扇袋帯 (帯17-1-23) 70,200円
田中