梅雨も真っただ中、いよいよ夏の訪れを感じさせるこの季節、気になりはじめるのがあざみ文様。
ギザギザの葉に一瞬手を伸ばすのをためらう一方で、ふかふかとした感触の花にはつい触れてしまいたくなります。
花言葉は「独立」。
野山に凛と咲く姿は美しく、それでいて可憐です。
こちらの小紋は、緑をベースとした粋な縞の生地に、臙脂と白の染料であざみが型染めされており、あざみの魅力的な姿を実にシンプルに描きだしています。
濃いピンクの印象が強いあざみの花ですが、白の花も存在するそう。こちらの着物は、実物も白いあざみを描いたのでしょうか。
紅色のグラデーションに落ち着いた色味の花丸紋が美しい刺繍帯を合わせ、臙脂の丸ぐけできりりとした印象にしてみました。
ところで、あざみは天ぷらや和え物などにして食べられるそう。
野草独特の苦みが何とも美味しいそうですよ。
薊文様縞小紋 91,800円
身丈:4尺1寸5分(約157.7cm) 裄:1尺7寸8分(約67.6cm)
刺繍花丸紋単名古屋帯 32,400円
冨永